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利益1,000万円以下は目標じゃない

Rewrite:2014年3月21日(金)

先日、ある経営者団体の名簿をみる機会があった。ちょっとユニークな名簿で、各人の決意表明と経営目標が記載されている。これを見ていて、私は大変な衝撃をうけた。
名簿に載っている数十人の経営者が、中長期の目標として掲げてある数字がとても低いものなのだ。
経常利益高で300万円とか、500万円、多くて2,000万円程度の数字がずらずらと並んでいたのだ。そんな数字、誰か一人増えたり減ったりしたらすぐになくなってしまう。「利益がおこげのようでは情けない」とは京セラ創業者の稲盛和夫氏の言葉だが、おこげのように剥がれ落ちやすいものではすぐに取れてなくなる。これほどまでに日本の経営者の気持ちが萎縮しているのかと驚いた。老い先短い経営者の団体ならいざ知らず、大半が20代、30代の若手経営者の集まりがこれでよいのだろうか。

個人の目標ならいくらにしようが自由だが、会社の目標は社長個人のものでない。社員とともに共有されるものであり、社会性も帯びた目標といえる。そんな会社の中期目標が数百万円程度とは情けないにもほどがある。
利益1,000万円以下は目標とはいえない。
会社が掲げる中期目標とは、どんなに小さい会社でも3,000万円。今期/来期という話のときだけ数百万円でも許される。そんな規模感をもってほしい。