★テーマ別★

心を老けさせない方法

この週末の「大阪経営計画合宿」の参加者に、30代の弁護士さんが北陸から参加された。
席についてリュックサックを下ろすや否や、私が10年以上前に書いた『朝10分熱い経営実現シート』を取り出し、「これ読みましたが、良い本ですね」と、さわやかな笑顔をみせられた。

今年になって「がんばれ!社長」を知り、メルマガ購読を始めたという。創刊以来17年続いていることから、「凄い」とか「絶対マネできない」などと褒めちぎっていただいたが、私はそれほど特別なことだとは思っていない。反対に、私がメルマガをやめたら他に何がやれるというのか。

ただ周囲を見渡すと、日刊メルマガを長期にわたって続けている人が減ってきたのは事実。2000年当時は10人や20人の日刊作家がいたはずだが、今は片手でも余るのではないか。
(私が知らないだけかもしれないが)

「僕なんか三日坊主ですから」と卑下される人もいるが、私も三日坊主である。
逆に聞きたいが、一度始めたら絶対やめない、なんていう人がいたら本人が不便でしようがないのではないか。
簡単にやめるから、別の新しいことが始められるのである。いろんなものに挑戦する人というのは例外なく三日坊主なのである。そういう意味において三日坊主は最大の能力なのだ。

三日坊主で終わったことを20個書き出せ、といわれたら実にたやすく書き出せる。あなたもやってみてほしい。

1.日記(何度もやった) 2.ダイエット(30回はやっている)
3.英会話(10回は挑戦した) 4.早朝起床(4時起きは2年続いた)
5.禁煙(最終的には成功したが) 6.禁酒 or 節酒 7.禁色
8.絶対叱らないという誓い 9.座禅と写経 10.ゴルフ
11.いつも笑顔でいること 12.将棋(一時、将棋サロンに通った)
13.釣り(竿や糸、針などかなり集めた) 14.書道
15.手品(やめたわけではないが) 16.プログラム言語学習
17.自宅トレーニング(相当いろんな健康器具を買った)
18.甘い物を断つ 19.毎日1時間の読書 20.寝る前の腹筋

仕事においても三日坊主同然で終わってしまったことを20個書け、と言われればそれもスラスラ書けそうだが、ここではやめておく。
要するに、私は(多くの人も)基本的に三日坊主なのである。
そのことを恥ずかしいと思ってはいけない。本当に恥じねばならないのは「続いているものが何一つない」ということ。

くだんの弁護士さんは「ぼくには真似できない」と言って下さったが、氏の場合は20代で司法試験に合格している。集中した勉強を長期間にわたって継続された結果が弁護士の資格であり、それこそ、私が真似できない実績である。しかも氏の年齢は私の半分ぐらい。時間という最高の財産がまだたっぷり残っているので、本当にうらやむべきは私の方かもしれない。

結果をおそれず、挑戦することに価値がある。

・シングルになれそうもないからゴルフをやるのはやめておきます
・三日坊主がこわいから日記を書くのはやめます
・将棋サロンにいる小学生に負けたから将棋はやめます
「やりたい」と心のなかにわき上がった感情の発露を理性や結果で抑制しないこと。抑制ばかりしていると、やがてなにかをやりたいという強い感情が鈍ってくる。ついには何もしたくなくなり、肉体よりも先に心が老いていく。

三日坊主をこわがらない。結果を気にしない。それが大切である。