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続・シカト禁止!呼び捨て禁止!怒声禁止!

もし社内に知らない人がいたらとりあえずシカトする会社があった
そこで「シカト禁止!」のユニーク貼り紙をしたところ効果てきめんだった例を昨日号でご紹介した。

実際に挨拶をまったくしてくれない会社がある。「知らない人と話してはいけません」と教育されているのだろうか。
「大声」「怒声」「呼び捨て」が横行している会社も多い。そういう会社には繊細な心の持ち主は入社しないし、入社してもすぐに辞めていく。

社内の挨拶や言葉づかいをていねいにするだけで社風や社格はグーンとアップする。会社を訪問し、オフィスや工場などをサッと通っていくだけでそうした会社の空気がすぐにわかるものだ。

製造業や建設業では現場を見れば一発でレベルがわかる。製造業の場合、取り引きを始める前にまず工場を見学するのがならわしだ。
工場の5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)レベルを見ることで、品質・納期・コスト管理がどの程度出来るかを推察することができるからである。

某日、名古屋にて。
A 社長が私を最寄り駅まで出迎えてくれた。会社まで社長の車で移動し、その車を駐車場に止めるため私は入り口で待っていた。すると、学生服を着た中学生ぐらいの男の子が通りかかった。すれちがいざまにこちらを見てペコンと頭を下げ、「こんにちは」と挨拶した。こちらも思わず「こんにちは」と返答したのだが、社員のお子さんらしい。

「知らない人が見えたらちゃんと挨拶するんだよ」と親に言われているそうだ。その親とは、A 社長の会社で働く経理社員だった。男の子は地元中学の野球部の主将で、エースで四番だという。
こういうきちんとしたお子さんをもった社員がいる会社はおおむね他の社員もきちんとしている。

会議室に通され幹部会議が始まった。案の定、目標や計画などの管理水準が高く、社員の躾レベルと経営管理のレベルとが正比例していることを確認した。

今日の結論:
基本の徹底はまず挨拶の徹底と言葉づかいをていねいにすることから。
それをシカトするとしっぺ返しがくる。
躾と経営管理の水準は正比例する。