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周囲のリアクションが悪くて当然

これからやろうとしていることを周囲に語ったものの、想定外に乗りが悪く、まごついたことはないだろうか。
相手は目をパチパチして表情が固まっているか、妙にニヤニヤ笑っているだけで真意が読めない。こちらの考えが間違っているのだろうか。
そもそも出来っこないことを考えているのだろうか?と思い悩む。

「上人おおいに燃ゆる、中人大いに悩む、下人大いに笑う。下人笑わずして道ならず」という言葉を教えてくれた先輩がいる。

聞いた相手が悩ましそうな顔をするか、笑われてこそ本物だと思おう。

私は先の言葉が気に入った。酒場だったのでノートとペンがなく、とりあえず iPhoneに吹き込んでメモっておいたのだが、出典を聞きそびれていた。次の日、ネットで調べてみたが後の祭り。出典が不明なのである。しかもその先輩とはその後、滅多にお目にかかれない。

あれから一年以上経った。「求めよ、さらば与えられん」と言うが、昨日『老子』を読んでいたらそれに近い言葉がでてきてビックリした。

ひょっとしたら先輩の言葉は『老子』かもしれない。だがある意味では『老子』以上によく表現できているようにも思う。
あなたはいかがお思いだろうか?

以下、『老子』の一節。(旧 第41章)

「上士は道を聞けば、勤めてこれを行う。中士は道を聞けば、あるがごとくなきがごとく。下士は道を聞けば、大いにこれを笑う」

<意味>
すぐれた人物は「道」を説かれるとそれを実行しようと努力する。
ふつうの人物が「道」を聞くと半信半疑で戸惑っている。
劣った人物が「道」を説かれると、くだらないとそれを一笑に付す。

結論:出典にこだわるなら老子の言葉を引用しよう。
出典にこだわらないなら、先輩の言葉の方がパンチがある。