※石原明さんのポッドキャスト『経営のヒント+』(
をお聴きになって『がんばれ社長!今日のポイント』を購読して下さった皆さま、ありがとうございます。
(そうした方がかなりの数にのぼります)
自分からは決して話さない話題でも、収録の最中に真正面から質問されると、答えざるを得ないものです。感心しない箇所は聞き流していただけれ
ば幸いです。
それでも不思議なもので、別の方から「うちのポッドキャストにも出て欲しい」というオファーをいただきました。
ポッドキャストがこれほど多くの方に聞かれているとは。認識を新たにします。
★石原明の経営のヒント+(前編、中編、後編の3本あります)
→ http://www.ishihara-akira.com/
(昨日のつづき)
大阪支店長就任の内示を拒んだ B 君。そもそも就業規則に人事異動に関する記載がなかったことが問題となった。
「原田先生、まず基本的なことを確認したいのですが、
人事部に来てまだ二年目の部長は基本的なことをまだ知らない。
以下、原田社労士、人事部長、A 社長の三人の会話。
原田:ご安心ください。
それより、何か問題でもあったのですか?
社長:大阪に支店をつくることになりましてね、
原田:なるほど、そういうケースはよくあります。
部長:しかし原田先生、
社長:なにが大変なものか。
部長:とは言っても社長、
原田:そうですね。改訂内容によりますが、
部長:会社の意向ひとつで、いつでも変えられるものですか?
原田:そうです。くどいようですが、
社長:だから僕が言っただろ、部長。
原田:急げば一日でやれないことはありませんが、規則を変更し、
部長:もし従業員が規則改訂に反対したらどうなるのですか?
原田:反対といいますと?
部長:今回の変更では、
原田:部長さんはひとつ誤解されているかもわかりませんね。
部長:本当にそれだけでいいのですか?
原田:
その私が申しあげているのです。
部長:失礼しました。ということは先生、
原田:そういうことです。労基署がチェックすることは、
部長:仮に会社の都合で休日を減らしたり、
原田:
ただ、当然のこととして今いる人が会社を去っていくリスク、新しい人材が採れなくなるリスクは会社が背負うことになります。
社長:部長、どうだい。わかってくれたかい。
原田:それは大切なことだと思います。
部長:わかりました。もっと勉強します。
原田:そうします。じゃあ、さっそく変更作業に入りましょう。
こうして A 社では就業規則改訂作業を一週間ほどで終えた。
その後、人事部長は B 君と何度か話し合いの場を設けた。そこで分かったことは、B 君はいま東京在住のフィアンセと交際中で、1~2年以内に結婚を考えているという。
就業規則が今の経営にマッチしたものになっているかどうか見直し