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週末、福井から福岡へ

「母の実家が鯖江(さばえ)でして、学校が夏休みになると遊びに来ていました。敦賀(つるが)にも何度か海水浴にきまして、小牧の蒲鉾を買って帰るのが恒例行事でした」

そんな挨拶で始めた6月10日(金)の福井県敦賀市での講演会。
ディーアイシイージャパンの松縄社長のご紹介で、自動車整備業者が集う「整和会」敦賀支部総会で講演させていただいた。

『先行き不透明な時代だからこそ「経営力」がモノを言う』と題して90分の講演。総会講演といえば、講師が一方的に話すというイメージが強いが、私はところどころシート記入していただきながら進めることにした。一般論を聞いて知識や情報を増やしても意味がない。

「御社の今の最大の経営課題は何ですか?」「その課題を解決するための選択肢はどのようなものがありますか」など数問をご用意した。
1問につき2~3分の時間を取る。過半数の方が真剣にペンを走らせる姿はさすがよく鍛えられた会であることが伺えた。

すこし意外だったのは経営理念について。
「経営理念がある」と回答された会社が5社しかなく、「今後理念を作る予定」と回答された方にいたっては2社。理念を明確にする必要性については、まだ徹底が足りないように感じた。

敦賀屈指の料亭でひらかれた懇親会のあとは、ホテル近くのバーでクールダウンした。カクテルに造詣が深い松縄社長のおすすめはどれも個性があって楽しかった。

実はその日の午後、列車の都合で講演3時間前に敦賀に着いている。
係の方にご案内いただき、ヨーロッパ軒敦賀本店で昼食をいただいた。
名物・ソースカツ丼に舌鼓を打ったあと、気比神宮と気比の松原を散策。これで日本三大松原(静岡の美保、佐賀の虹、そして福井の気比)すべてを訪れたことになる。

翌朝、敦賀を出発して福岡へ向かった。特急サンダーバードで京都まで出て、新幹線に乗り換えて博多まで都合4時間の大移動である。
車中でウィークリーレビューをやり、セミナー最終準備などをしているとあっと言う間の列車旅。

博多に到着後、セミナー会場に向かうとすでに河邉社長(玉海力)が待っておられた。
「社長のための iPhone、iPad 仕事術」を受講されるためにわざわざ東京から参加していただいた。しかもセミナーのあとは東京までのフライトが予約済みだという。長崎や佐賀からもご参加いただき、こぢんまりしたなかで楽しいセミナーになったと思う。

閉会後、O 理事長とヤフオクドームへ向かった。
O 理事長の法人が保有しておられるコカコーラシート(フィールドレベルで観戦できる席)の最前列で野球観戦。手を伸ばせば身体が触れられそうなところを柳田選手や松田選手が通り過ぎていく。
内川選手がファウルボールを私にトスしてくれたので、記念ボールまで持ち帰ることができた。巨人ファンとしては残念な試合結果だったがそれよりも何よりも興奮さめやらぬ三時間半になった。

帰路「福岡はアツイでしょ」と O さん。福井から来たせいもあるが、気温が相当高く感じられた。アツイのは気温だけではない。人口も増えて経済も活気がある福岡。快進撃をつづけるソフトバンクホークスが福岡市民から熱烈に愛されている姿をみて、「熱男」(アツオ)という球団キャッチフレーズは野球だけでなく福岡全体のものであるかのように思えた。