●ミーティングが始まったのにいつものメンバーがいない。理由を尋ねると「フケイザイに処しました」と社長の説明。
「え、不経済?」
「いや不敬罪です。不敬罪を適応して彼を降格し、代わりのスタッフを昇格させました」
「何があったのですか?」
「社長の前で堂々と、”私はアップルの人間ではない”と言った。究極の不敬です」
●意味が分からないので休憩のとき、他のメンバーに聞いてみた。
すると、アップル社の新サービスについて社長がそのスタッフに質問したらしい。ネット部門の担当なので、社長からかなり突っ込んだ質問があったようで、最後には「どうしてアップルはそのサービスをいまだに始めないの?」と社長が聞いた。社長としては、今後の見通しを知りたかったからでもある。ところがそのスタッフは、「私はアップルの人間じゃありませんので、これ以上の事はわかりません」と言ってしまったらしい。
「直接アップルに聞いてみてくれ」とでも言わんばかりの言いぐさを社長は見逃さず、「おい、ちょっと待て!君は何のために今の仕事を担当しているんだ」となった。
フケイザイとは不敬の罪と書く。本来は天皇や皇室などを敬わないときに問われる罪だが、この会社では上司に対しても不敬罪が成立するらしい。
●それにしても「不敬罪」という言葉自体が珍しいし、それが企業の中にあるとは、なおさら珍しい。
そんな古い言葉を聞くと、主従関係にもとづく封建体制を連想してしまう。果たして社員から不満が出ないのか社長に聞いてみた。
●「武沢さん、不敬罪とは言ったって、上司を敬って上司を喜ばせる仕事をする習慣がお客を敬うことになり、しいては仲間や家族や仕事そのものを敬うことになる。そうしたポリシーで当社は運営されている。上司にゴマをすれというのではなく、相手が何を望んでいるのかを正しく理解し、それに応えるために最善を尽くしてほしいということです。それはビジネスの一般常識だし、我が社の経営理念でもあります」と社長。
●なるほど、不敬罪という言葉から想像できるエゴイスティックなものとは違うようだ。
社長の話がつづく。
「もし、彼が一生懸命になって調べてくれたのに結果として分からなかったのならしようがない。ところが今回の彼は、充分に調べもせずに、アップル社の公式ホームページに載っていないからという理由だけで”分からない” を連呼し、そのあげく、アップルの人間じゃない、と開き直った。これは言い逃れというよりは、これ以上私に聞くな!という上司への抗議メッセージでもある。これは職務放棄というものです。彼は以前にも同様の問題で注意を与えていたのにまたやってしまったわけで、教育が行きとどかず残念です」
●いままで私は様々な企業の「不当解雇」「不当降格」という問題を見聞きしてきた。企業が労働法を犯して社員を解雇・降格することは許されない。また、違法ではないものの明らかに不当なことを社員に要求して、社員の雇用や生活の安全を脅かすことも許されるべきではない。
●今回の場合はどうか。
この会社の「不敬罪」のペナルティには、即時解雇、出勤停止、降格、給与の一部カット、始末書という五段階があるらしい。たった一度の発言で、降格処分というのは少々重い気がするが、ここに至るまでの伏線があったともいう。いずれにせよ、この会社のように明確なルールが存在し、それが明文化され、全員にそのルールが周知徹底されていてそれに基づく社員教育もほどこされていたのなら、それを裏切った場合のペナルティは、あってしかるべきだろう。
●この会社では、「不敬罪」に処するかどうかは毎月二回開催される経営会議に諮られて決定する。過去には上司が部下に不敬を働いてしまい、「不敬罪」が適応されたこともあるという。
相手を思いやりながら快適に仕事をするためには、これくらいの厳しいルールがあって良いのかもしれない。
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