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究極のヤボ

●経営者は会社を伸ばそうという意欲が大切である。まずそれがなくては、せっかくの知識も技術も人材も人脈も資産も役に立たない。
意欲は野生むきだしの本能的なものでもよいし、社会性を帯びて掲げる大義名分でもよい。要は本気になれることが肝心だ。

●あの会社をうちのお客さんにしようという意欲、一人でも多くの人にこの製品・サービスを使ってほしいという意欲、生産が追いつかないほどの注文を取りたい、大儲けしたいという欲である。
経営者は、そうしたほとばしる意欲にあふれていることが大切なのである。

●そうした意欲のもとになるものは、未知のものに対する興味や好奇心なのだが、それを阻むものがある。それは、「既視感」や「飽き」である。飽きちゃった、たいていのことはすでに経験してしまったし、手に入れた。これ以上はもう際限がない欲望の世界なのでこの辺で充分さ、というプチ成功者の心境だ。

●プチ成功意識ほど邪魔なものはない。
「成功ほどヘボ教師はいない」とビルゲイツが言っているが、プチ成功はもっとヘボだ。
できればそんなのは否定し、「私はまだ何も手に入れてはいない」と考えるようにしよう。何も達成していないし、何も挑戦していない。
もちろん何も知らないし、誰も知らない。どこにも行っていないし、何も見ていない、何も食べていないから、どこでなにを見ても聞いても食べても感動できる、と自分の心を造りかえていこう。

●先日、『アメージングスパイダーマン』を観た。シリーズ最高傑作で、私は内心88点と採点した。映画のあと息子に感想と点数を聞いたら「最高!二兆点」というジョーク。「お父さんは?」と聞かれたので私は、「88点」と言うのやめた。咄嗟に「もちろん、全然すばらしい!有兆点(有頂天)だ」と答えた。

感動している息子の前で妙なウンチクを聞かせるのはヤボったい。

●ヤボなのは息子の前だけではない。
自分の将来や会社の将来を限定的にみるのは本来の自分に対して究極のヤボだろう。
大自然の豊かさ、地球の豊かさ、資源や富の豊かさ、人間の豊かさに目覚め、自身の潜在能力の豊かさを信用しよう。もう一度キーボードで人生と経営の Wish-Listをたくさん書き出し、大切なものは声に出して読み上げながら手帳に清書しよう。

●「あなたのカラオケの持ち歌が五年前と変わっていなかったら老化が始まっている」と説くのは『一瞬であなたの人生を変えるシンプルな習慣』の著者・佐藤富雄氏。

私もカラオケの持ち歌を思い出してみたら、五年はおろか二十年は変わっていないことに気づいた。そもそもカラオケにはほとんど行かないから不自由はしていないが、新しい歌を覚えたいという気持ちからはずいぶん遠ざかっている。

●佐藤氏は今年80歳になられるそうだが、多数の本を書き、精力的に仕事をこなしながら趣味のカメラやモーターバイク、射撃、クルージングなどの遊びの達人でもあるそうだ。

●だんだんよくなる法華の太鼓。あなたの人生もだんだんよくなるようにできている。唯一の敵は我が心と身体だ。いまからそれらを鍛え直そう。

★一瞬であなたの人生を変えるシンプルな習慣 (いい本ですね)
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