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練習を大事にする

●2月が始まった。

プロ野球もいよいよ今日からキャンプインする。これからの練習期間をどう過ごすかが彼らの勝負だ。

「練習はあくまで練習であって、大切なのは試合で結果を残すこと」と練習を甘く考えていたら試合で結果を残せない。
プロフェッショナルにとっては、練習も試合もどちらも大切な「本番」なのである。

●私は今までに三つのスポーツを経験してきた。

最初は中学で剣道を習い、高校ではサッカーを、社会人になってからは軟式野球をやった。一番好きだったのは野球。
剣道やサッカーよりも練習が楽しかったから、かなり上達し「四番サード(捕手)・武沢」だった。

●野球に限らず、練習が好きになれるかどうかがその選手の将来を決めるようだ。
プロ野球の名球会に入るような一流選手は例外なく練習が生活の中心にきている。

●なかには現役時代の田淵選手や江夏投手、晩年の清原選手など練習嫌いの大物選手もいないわけではないが、彼らはあり余るほどの才能で練習不足を補っていたと考えるべきだろう。

また、かつての巨人軍V9戦士の堀内投手や柴田選手などは、夜遊び好きの練習嫌いという評判だったが、実はそれは演技。誰も見ていないところで黙々とトレーニングを積んでいたと言われる。

●独身寮にいるころ、人の嫌がる電話番を自らかって出たというのが門田博光選手や藤田平選手。
電話番だから、先輩や同僚から夜遊びに誘われることはないし、電話のあるロビーで思う存分バットを振ることができるというのがその理由だった。

●鈴木啓示投手は、球団の内規をやぶって退寮し独り暮らしを始めたがその理由をこう語っている。

「負けるたびに酒を飲んで仲間同士でキズを舐めあっていたら自分がダメになると思った。だから寮から離れて独り暮らしをはじめたんです。案の定、先輩からは『生意気なやっちゃ』とさんざん嫌味をいわれましたが、そうした文句を言わさんためにも僕はチームで一番練習したし、勝ち星もあげた」

●練習を大切にしよう。

ところで、あなたにとって何が練習で何が本番なのだろうか。