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正月にあたり

●新年あけましておめでとうございます。

今年も『がんばれ社長!今日のポイント』は、毎日がんばって発行して参ります。ひきつづきご愛顧のほど、よろしくお願いします。

●今年のお正月は、【今日の言葉】でもご紹介した新選組の土方を書いた『燃えよ剣』(司馬遼太郎)を読みふけっていました。

剣術と喧嘩屋に徹し、新選組を作ることに命をかけた土方歳三と、政治や思想にまで関心領域を広げていった近藤勇との対比が実にうまく描かれています。時代が彼らを作り、彼らも時代を作っていったリアリティが読み手に伝わってきて、さすが司馬さんという作品でした。

●さて、このメルマガは2000年8月の創刊以来、早いもので今年で10年目の節目を迎えました。46才で創刊し、今年56才を迎えたわけです。

思い返せば、この10年は仕事の幅を目いっぱいに広げてきました。

・毎日のメルマガ発行とサイト更新
・広告の受注と対応
・各地での非凡会や和僑会の開催
・東京オフィス開設(人脈の拡大)
・本の執筆(5冊発刊)
・中国進出(上海にオフィスを3年開設していた)
・中国語のメルマガとブログの発行(2年間)
・新卒学生の採用(たくさんの学生が興味を持ってくれた)
・「経営ゼミナール」や「がんばれ!ナイト」等の定例セミナー開催
・通販サイトの運営
・通信教育型経営顧問のスタート
・オリジナル教材の開発と販売
・「がんばれ社長!の歌」の作詞をして今月お披露目する
・名古屋での中小企業家同友会活動
・・・などなど。

●今年の7月には名古屋のある大学で講師もやります。
いろんな挑戦をしてきた10年でしたが、最大の財産は日本中にできた友人です。

「その事ならあの人が詳しいよ」とか「あの町にこんな人がいる」と自慢できる友人や経営者が全国に出来つつあることほど仕事冥利に尽きるものはありません。
ネットを中心にしながらも、読者のところに出むいていく戦略は、ボクシングの「ヒット&アウェー」をもじって、「ネット&アウェー」と定義してきました。

●そうした合間をぬって、ブログやTwitter、iPhone、フリッカーなどを使い、国内外を旅し、家族を愛し、本と温泉と酒を愛し、時にはゲームにも遊ばされながら走ってきた10年でした。

●要するに、おう盛な好奇心を満たしつつ、自分自身がネットで何ができるかを模索し続けてきたわけですが、問題は次の10年をどうするか、です。

●正月にあたり、もう一度原点に立ち返って、私自身の「偉大ゾーン」を点検してそれに忠実な仕事をしていきたいと思っています。

「偉大ゾーン」(武沢造語)とは、次の四つの問いかけに対してすべて5点満点で最高点が取れるゾーン(領域)のことです。

・その仕事に情熱があるか
・その仕事では誰にも負けない自信があるか
・その仕事で望む利益が得られるか
・その仕事はあなたの理念や価値観に合致しているか

『ビジョナリーカンパニー』でも「良好は偉大の敵」と言っていますが、オール3とか4といった「及第点レベル」では本業としてNGなのだと考えるべきでしょう。

●個人の人生の生き方として「平凡」とか「普通」を目指すのは許されることですが、会社が「平凡」や「普通」を目指していては存在する意味が乏しいのです。

●当然、上記四つの問いかけは、社長自身への問いだけでなく、社内のスタッフにも当てはまります。
スタッフ一人ひとりもオール5を目指そうとしていれば、結果的に会社自体も「偉大ゾーン」にある会社だと言えるはずです。
もし何かの事情で、3点以下しか点を付けられないとしたら、その原因と対処法を決めて、少しでもオール5に肉薄するような計画をもちましょう。
仮にも3年やっても「オール5」への道が見えないのであれば、それは本業に加えるべき仕事ではなく、誰かに喜ばれればそれで充分という非営利活動と自覚するか、それともスパッとやめるべきことです。

●ちなみに私が今やっている仕事を大別すると「営利活動」「非営利活動」と、不本意ながら「どちらでもない活動」の三つに分かれます。

<営利活動>

・広告
・通販
・コンサル
・講演とセミナーの一部

<非営利活動>

・非凡会
・和僑会
・「がんばれ!ナイト」
・同友会

<本来は「営利」にしたいが、結果的に「非営利」になってしまっている活動>

・本の執筆
・通信教育

●個人も会社も従来以上の成果をあげたいと思っていますが、「営利活動」に徹しようなどとは思っていません。それではうまくいかないはずです。
ということは、営利活動を「偉大ゾーン」という視点で研ぎすましていくことが、トータルの生産性の鍵を握っているのだと思います。

●新年のご挨拶のつもりで書き始めたことが予期せぬ方向に進んでしまいましたが、この一年、よろしくお願いします。