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「カープ女子」の流儀

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流行語になり、社会現象にまでなった「カープ女子」。

オリックスバファローズが「オリ姫」という秀逸なネーミングで女性ファンを獲得しつつある他、各球団それぞれに女性マーケティングに躍起である。公式名称では、読売ジャイアンツの「G-jo」、阪神タイガースが「TORACO」、東京ヤクルトスワローズの「つばめ女子」、横浜DeNAベイスターズの「横浜GIRLS」、福岡ソフトバンクホークスの「タカガール」などがある。スワローズに関しては一時期、「ヤクルトレディ」にしてはどうかという噂もあったが、混乱を避けるため「つばめ女子」に落ちついたようだ。

だが「カープ女子」だけは別格らしい。女性の心をくすぐる要素がいっぱいあるというのだ。もともと女性が好む赤をチームカラーにしている。応援方法も一体感を育むスクワット応援。原爆の惨劇から広島市民を元気づけるために立ち上がったという歴史もある。かつて財政難になったときには球団を守るために市民が立ち上がった歴史もある。それに優勝から遠ざかっているが、それでもお金で選手をかき集めることはせず、生え抜き主義を基本にしている。こうした要素のひとつひとつが女性の共感を呼ぶのかもしれない。中には「私は鯉より恋がいい」と自分を応援する気持ちで「カーブ女子」になった人もいるらしいが、とにかく「カープ女子」は団結力がある。

以下のお話しはカーブ女子歴2年の東京在住女性から伺ったお話。すべてが実話かどうかは定かでないが、彼女がそう話していたということは事実である。

その方は小学生までジャイアンツファンだった。ある夏休み、お父さんに連れられて甲子園球場で阪神ー巨人戦を観戦した。それが彼女にとって初めてのプロ野球観戦だった。そのときはお父さんが友人から一塁側のチケット(つまり阪神の応援席)を譲り受けていた。熱心なタイガースファンに囲まれて最初は目立たないように応援していたが、巨人選手が活躍する姿をみて、親子の応援熱はすこしずつ上がっていった。そして巨人の選手が満塁ホームランを打ったとき、親子はジャンプし、抱き合って喜んだ。

しかし、その時、ななめ後ろから「おい、そこの親子、見えへんぞ。立つなやアカンタレ」という声が聞こえてきた。ほかにもひどいことをたくさん言われ、ついには「帰れコール」が起きはじめた。お父さんは彼女の手を引いて別の場所に変わろうとした。だが彼女は「恐いから帰りたい」と訴えた。

あれから20数年経った。ある日、友だちから「カープ女子のツアーに行かない?」と電話で誘われた。その友だちが野球の話をすること自体が珍しいことだったが、「せっかくだけど野球は・・・」と断った。でも友だちは「これはね、野球観戦だけじゃないの。人生の生き方を学べるのよ」と言った。そして電話口でカープ女子の流儀を聞かされた。その内容は潜在的に野球に興味があった彼女の本能を目ざめさせた。

<「カープ女子」応援の流儀>

1.決して選手を野次ってはいけない(敵味方関係なく)酒を飲んで大声で選手を野次るなんてもってのほか。
2.どんなに劣勢でもカープを応援する。試合が終わるまでは帰らない。それが「カープ女子」の愛。
3.カープが仮に大量失点して負けそうでも、応援するファンは、選手に「こんな日もあるが失望せず、プロなのだからプロ
らしいプレイを見せてくれ」と応援する。応援団がだらけてはいけない。
4.ファン同士もお互いに応援の労をねぎらい合う。「おつかれ様です」「私は応援に行けませんがしっかりお願いします」
など。相手チームの応援団といえども「がんばって応援しましょう」と励ます。

それが「カープ女子」なのだそうだ。プロ野球ファンすべてにそうあってほしいし、カープの応援を見習ってほしい、と彼女のドヤ顔が物語っている。私はこの話を聞かされ、「カープ女子の流儀」を仕掛けた企画担当者の賢明さに感心した。

だが、「武沢さんもカープファンになったら?」と言われたとき、そこまで言われる筋合いはないし、かえって少し反論してみたくなった。

プロ野球はプロの野球である。ピュアでクリーンなアマチュア野球ではない。観客も金を払ってプロのワザを見に来ている。大声で選手を野次り飛ばし、それを励みにしたり、ときにはファン相手にキレる選手もいる。選手とベンチとファンがそうしたホンネのぶつかりあいができるスポーツはそれほど多くはない。そういう男の楽しみ方もある、ということを彼女にお伝えした。

ただ「カープ女子」がなぜ女性ファンを惹きつけているのかがこの時はじめて理解できた気がする。

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