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はじめてのGTD


●社長の経営力というものをよくよく分析してみると、二つに大別できることに気づく。
ひとつは、正真正銘の経営力。経営に対する知識や技術や胆力、人間力などの総和である。

もうひとつは、仕事術。仕事を成し遂げる技術の問題だ。

●人間は習慣の生き物だから、無意識かつ自動的に行っている自分の仕事術に対して疑問をもつことは少ない。
でもあまりに極端な一日を過ごすと我ながら驚いてしまう。

・今日は自分の仕事がまったく何もできなかった(忸怩たる一日)
・今日は我ながら何て生産的な一日だったのだろう(大満足な一日)

できるものなら、忸怩たる一日を減らし、大満足な一日を増やしていきたい。

●ところで、「今日はいったい何だったんだ。結局何も仕事らしいことをしないまま一日が終わってしまったぞ」という日があなたは一ヶ月に何日くらいあるだろうか?

●ある席で私が「昔はそんな日が一ヶ月に2~3日もありました。今はかなり減りましたが」と申し上げたら周囲からびっくりされた。

ムダだった一日があまりに多いから驚かれたのだと思ったら、少ないから驚かれたとわかり、私の方が驚いてしまった。

どうやら経営者って意外に部下や外部のために自分の時間を相当ロスしているようだ。特にナレッジワーカー(知識労働者)の仕事術には固有の考え方ややり方がある。

●私の場合、午前中はどこにいても(たとえ外国でも)、何があってもメルマガと号外原稿執筆以外は何もしないと決めている。
そうした「定型業務」を持っていれば、ある程度時間の使い方にリズムが生まれるし、時間ロスにも歯止めがかかるが、マネジャーや経営者は本能的にいつも相手中心で仕事をしてしまうものらしい。

●部下中心、お客中心に仕事をするのは大変結構なことだが、主体性のない仕事の進め方になってしまっては経営不在の会社運営になってしまう。
社長は社長の仕事を成し遂げよう。

●目的的かつ効率的に仕事を進めるにはどうすべきか。あなたにピッタリの最速・最強の仕事術を研究するのが今話題の「GTD」。GTDとは、米国のコンサルタント、David Allenの著書、「Getting Things Done」の頭文字。「ナレッジワーカーのための仕事術」と解釈されている。

●昨今、ワークライフバランスが提唱されているものの、自宅にもパソコンがあり、携帯電話にも仕事が追いかけてくる。
そんな時代だからこそ価値基準や優先順位を明確にし、「どこまでやったら仕事が終わりなのか」をはっきりさせる仕事術が求められているのだ。

●GTDという言葉があっというまに広まった背景には、アナログ派かデジタル派か、手書き派かパソコン派か、携帯派かといった流儀やツールを選ばないことも大きな要因になっていると思う。

●「ナレッジワーカー」のあなたであれば、GTDを学ぶことですぐに仕事の成果が出始める可能性が高い。

入門者のために書かれた今イチオシの本がこれ↓(昨日発売)

★『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』
(デビッド・アレン著、田口元監訳)
http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=1849

★「GTD」そのものについてWebで知りたい場合はここが便利↓
http://www.itmedia.co.jp/bizid/gtd_index.html

●2009年はもう一段、”仕事を成し遂げる人” になろうではないか!