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胎教は経営計画

●旅先で風邪をひきコンディションを崩しているが、多少は無理してでも仕事をやっているとこちらが元気をもらうことが多々ある。

まず夕べは愛知中小企業家同友会での「経営指針講座」。年内はこれが最後になるので、焼き肉忘年会もセットされていた。

●今回の受講者の中で、来月赤ちゃんが生まれる女性社長がいる。つまり今月は臨月なのに、この7回通い講座にきっちり参加され、忘年会にも参加された。

さらに彼女は、新年1月10日からの計画合宿にまで参加申し込みをされ、経営計画作りの最中に陣痛が起きる可能性もあるという。
彼女は今年31才、保育ビジネスのベンチャー起業家のK社長だが、彼女の発言内容がふるっている。

●「自社の経営計画が胎教です」

そんな胎教を受けた赤ちゃんの将来はどのような起業家になるのか、想像しただけでたのもしい。
そういうタフな起業家と接していると、「風邪だ、咳だ」と自宅で休んでなんかいられない。
許可が得られれば彼女をこのメルマガで詳しくご紹介できる時があるかもしれない。

●さてそんなうれしい夜が明けて、今朝は東京へ向かうぞと名古屋駅に行く。そこでもまた、うれしいことがあった。

名古屋駅構内の小さな本屋「LENDY3」。

新幹線に乗り込む前に、まずはここで新刊本と雑誌をチェックするのがいつもの決まり。
今朝も普段どおり、ゴロゴロとかばんを引っ張って店内に入ってゆくとフェイス陳列で私の『使える!社長の四字熟語100選 経営に効く!』が目立つように積まれていた。

★『使える!社長の四字熟語100選 経営に効く!』
http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=1807

●「ほお、すごい」と気をよくしながら雑誌コーナーに向かおうとしたら、40代とおぼしき紳士がやってきた。そして私の本の前に立ち止まり、あろうことか、それを手に取るではないか。

●私も彼の横に立ち、本棚に向かってなにかをさがすふりをしながら彼を観察する。

1分、2分・・・、彼は入念に「まえがき」と「目次」を読んでいる。
次に中味の方をぱらぱらとめくりだした。私はドキドキしてきた。

「死而後已」(しして のちやむ)の嘉納治五郎のところで手を止めて入念に読んでいる。読み終わると、またぱらぱらっとめくって、今度は「昼耕夜誦」(ちゅうこう やしょう)の箇所を読みはじめた。

●次いで彼は裏表紙に目をやり、何かを確認している。

私はとなりで、「これは売れるぞ!」と内心ガッツポーズをしていたら、彼は本を書棚に戻してしまった。

「あ、なんだ、ダメかよ」と思ったら、奥にある手あかが付いてない本を取り出し、「よし、これにする」というようなポーズをしてレジへ向かった。

「売れた!」私は心で喝采した。

●彼はその一冊を買い求めただけで、他には何も目をくれずに立ち去った。
私は思わず、「ありがとうございます。この本の作者です」と歩み寄り、話しかけようとしたが、もし軽はずみなことをして本がキャンセルにでもなったら大変だと思い、心で会釈するだけにとどめた。

●告白するが、自分の本が店頭で売れる様子の一部始終を見たのはこれが初めのことである。それはとてもエキサイティングなことだった。

彼はこの書店で偶然にこの本を見つけ、偶然に買っていったのか、それとも目的買いだったのかは分からない。
どちらにしても、最終的には本の力で売れた。

★『使える!社長の四字熟語100選 経営に効く!』
http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=1807

午後からもいいことがあるだろう。寝込んでなんかいられない。