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日曜日の公園ウォーキング

週末に名城(めいじょう)公園を歩いた。ここは名古屋城の敷地にある公園で周囲に約1.4キロのウォーキング&サイクリングコースがある。私は Apple Watch の「ワークアウト」を立ち上げ、まず、5キロ歩く設定をした。

午前7時。歩いているのはほとんど高齢者だ。時々追い抜かしていくランナーは若い。金曜日に福岡でおいしいものを食べてきたのでその分を燃やそうと早歩きになる。前の人たちを追い抜いていくとき、会話が聞こえてくる。「何の話題だろう?」と聞くとはなしに聞いていると、彼らの話題から今のトレンドがつかめることがある。

この日、私にとって新鮮なテーマが二つ見つかった。ひとつは、株式市場である。日本の株価が好調なのだ。「富士重工を1年前に買っておいたのが2倍に化けた」という会話だった。円安進行で輸出株を中心に連騰を続けており、11連騰というのはバブル経済真っ最中の1988年以来27年ぶりの快挙だとか。

なるほど。朝の散歩で投資話が聞けるとは、すこしは日本経済も元気をとりもどしつつあるのかもしれない。中国や香港やその他のアジア諸国へ行けば、いつでもどこでも誰でもがこんな話題なのである。

しばらく歩くと前を行くご婦人三人連れが声高に税金の話をしているのが聞こえてきた。
「お肉がもらえたのよ」「え、税金で?」「そう、特産品がもらえるの」「どこへ納めるの?」「どこでも好きな場所が選べるのよ」「生まれた田舎でなくてもいいの?」「どんな町でもいいのよ。うちは夫の実家がある山形に納税して山形牛をいただいたの」「そんなの全然知らなかったわ」

どうやら「ふるさと納税」の話をされているようだ。
任意の地方自治体に寄付することにより、寄付した額のほぼ全額が税額控除される個人住民税の制度である。この制度自体は2008年につくられたので目新しくはないが、今年の4月の税制改正でメリットが拡大した。そうしたことからニュース番組や新聞雑誌などでも特集される機会が増えている。納税額(寄付額)に応じて特産品や御礼の品が選べるようになっていることが多く、それらは通常、ホームページで告知されている。

ふるさと納税→ http://www.furusato-tax.jp/about.html

週末の公園ウォーキングは情報収集にもってこいかもしれない。