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太宰府にて

●最近ずっと週明けのメルマガには旅日記を書いているような気がするが、今回もそうなりそうだ。少々お付きあいいただきたい。

●どこへ行っても不況風が吹き荒れる中、「景気はどうですか?」と聞いて即座に「おかげさまで…」と返ってくる数少ないビジネスがある。それは、九州二日市・太宰府のタクシー運転手だ。

●福岡の奥座敷と呼ばれる二日市(ふつかいち)温泉がある二日市には、博多からJRや西鉄で約20分。タクシーでも片道数千円で行ける。
私は大丸別荘に一泊したが、二日市と太宰府市は隣接していることから、学問の神様・菅原道真公を奉った太宰府天満宮にもほど近い。

●天満宮には合格祈願の学生はもちろん、資格試験や語学試験の合格を目指している社会人も大挙して押しかける。
それにこの時期は、修学旅行や七五三が重なる。さらには、韓国の釜山(ぷさん)からフェリーに乗って約3時間、1.5万円で来ることができるので、紅葉が美しいこの秋はもっとも太宰府が賑わうシーズンだという。

●更に、地元タクシーのドライバーが「こくはく」と呼ぶ九州国立博物館が2005年10月に出来た。その影響も大きいようだ。
奈良、京都、東京に次いで日本で四番目の国立博物館がここ太宰府天満宮の敷地内にある。

●この「こくはく」の集客がすこぶる好調らしい。

国立なので入場料は安く、通常は420円。ただし今回のように「国宝・天神さま、人生が国宝だ。」と題した特別展をやるときは、そちらをあわせて1,300円で観られる。
その気になれば半日はここで過ごせるので、天満宮に来た人の多くは流れるようにして「こくはく」へ吸い込まれていく。

●余談ながら、来月12月13日(土)に日中韓首脳会談がここ九州国立博物館で開催されることが決まった。
そのせいか、私が訪れた日は警備員からはやくも緊張感が伝わってきたような気がする。

●タクシー運転手曰く、太宰府にお参りしたご夫妻が歩き疲れてタクシーで福岡のホテルや空港へ戻られるケースが多いそうだ。
市内観光も多く、奈良・平安時代に九州の政治の中心地となった「都府楼」(とふろう)がここ太宰府にあり、国の特別史跡地として人気がある。
日本最古の鐘楼(国宝)がある観世音寺もセットにして観光するお客が多いとか。

●二日市温泉と太宰府天満宮、それに「こくはく」を堪能したあと、福岡のヨドバシカメラへ立ち寄る。

週刊誌でみたキングジムの「ポメラ」が気になり、どうしても実物を見たくなったからだ。手帳やノートにメモするより、ノートパソコンに直接メモすることが多い私は、ポメラのような携帯型のメモ入力専用マシンがあれば何かと助かると思っていた。
かつてのモバイルギアのように快適なキーボード入力ができれば即買いだ、と思ってパソコン売り場に行くと…。

●「ポメラ?、さぁ、聞いたことがありません」、「キングジム?文具コーナーへ行ってもらえますか」など、どの店員に聞いても「ポメラ」を知らない。11月10日に発売になったばかりとは言え、6人の店員さんが全滅とは拍子抜けだ。

不勉強すぎるぞ!

やむなく、最後の6人めに調べてもらったら、別のフロアの電子辞書コーナーにあるという。

●行ってみると、そこにさりげなく置いてあった。

店員さん曰く、入荷するとすぐになくなる状態で特に黒色から売れていくという。ショーケースを見たら黒が一台だけ残っていた。オレンジが二台、白が5台あった。
デモ品を触ってみて、さっそく購入することに。
名古屋への帰りに岡山で途中下車し、カカトコリの林さんとお茶を飲みながらポメラを使ってみたが、結構使えそうな気がする。

★キングジムのポメラ http://www.kingjim.co.jp/pomera/

★太宰府、ポメラが載った武沢画像集 フリッカー
謝礼