Apple Watch のレンタル品が届いて丸三日間使いつづけた。画面を最高に明るくし、着信音量を最大に、通知振動の分かりやすさも最大に、ついで文字表示も最大に設定してあるせいか、快適この上ない。順に気づいたことを述べてみたいが、まずはお約束のアンケート景品の当選者発表を行っておきたい。例によってアプリを使って厳正な抽選を行った結果、次の方々に当選が決まった。おめでとうございます。
・読売ジャイアンツ公式戦チケット(指定席D) 2名様 icchi1966様、赤坂様
・ Apple Watch 解説本 1名様 なんとかなるせ様
・武沢の書棚の本2冊 2名様 チムパパ様、Nora 様
・マンダラ手帳 3名様 ルボノベア様、AKI 様、岩城様
※当選者には本日中に当選お知らせのメールを差し上げます。
さて Apple Watch の感想。
1.ガジェット(機器)として完成度、装着感
とてもいい。今回のレンタル品は Apple Watch Sports38ミリのスポーツベルト(黒)だが、アルミニウム製のフレームがもつ安価そうなイメージとは無縁である。高級感こそないものの、スーツやジャケットにも似合う。実は、お気に入りの腕時計を二年前に海外で紛失して以来、ずっと私の左腕には何も巻かれてこなかった。iPhone があるので時計がなくてもあまり困らなかった。そもそも時計を外すとホッと安心する私なので、一日中これをはめていられるかどうか、自分でも興味があった。
結論からいえば、後述する「アクティビティ」の目標を達成するためにも、装着していたいと思わせるし、軽くてフィット感が良いので装着している実感があまりない。これならずっと使い続けられるだろう。購入予約してあるのはステンレス製の42ミリの Apple Watch なのでこれより少々重くなる。そちらの使用感については後日に委ねたい。
2.時計機能
もともと電波時計が好きな私は、Apple Watch がもつ世界標準時との誤差0.05秒以内という基本性能が気に入っている。アナログ派の人のなかには、少しだけ腕時計の針を進めておきたい、という方もいるようだが、そうした微調整が行えるのも Apple Watch のすごいところだ。文字盤が10種類もある。しかも文字盤の中や外に小窓があり、そこに表示させられ情報も豊富だ。たとえば、次のアポイント予定を知らせるカレンダーやバッテリーの残量、今日の運動量をあらわすアクティビティのメーター、ストップウォッチやアラーム、タイマーなど、様々なメニューの中から頻度の高そうなものを選ぶことができる。
時計の表示板を見ることで時刻だけでなく気になる情報をチェックできのはありがたい。曜日や気分、目的によって時計盤を切りかえられる。そんな腕時計なら、仮に10万円してもおかしくない。ちなみに液晶画面は極めて鮮明でアウトドアの明るい陽光の真下でも暗くて時が読めないというようなことにはならない。
3.アクティビティ
まったく期待していなかったが、実はこの三日間で一番夢中になっているのが「アクティビティ」と「ワークアウト」というふたつの標準アプリ。さらには心拍数を表示してくれるアプリもあり、健康ウォッチとしての機能がとても優れている。一部の声では「子供だまし」「玩具のようなもの」といった酷評もあるが、専用機械ほど本格的なものではないにせよ、一般の人を「もう少し歩こう」「座ったままでいるのはよそう」「エスカレーターではなく階段を使おう」という気にさせるには充分すぎる機能である。自分の運動データが勝手にウォッチや iPhoneに蓄積されていく感覚は不思議だ。私は Apple Watch が届いて三日目(つまり昨日)、万歩計を持ち歩くのをやめた。また、iPhone アプリをつかって毎日の歩数を記録していたが、それもやめた。私はこの「アクティビティ」「ワークアウト」の二つの標準アプリだけのために毎月5,000円の利用料を払ってもよいと思っている。オンラインで予約してある Apple Watch がなかなか来ない。そのことは私にとって幸運だった。なぜなら、レンタル製品を利用するチャンスが得られたからだ。それによって Apple Watch Sports の38インチモデルを試す機会が得られた。サイズもモデルも私が買うものとは異なるタイプだ。それによって Sports も悪くないと思えるようになったし、38ミリモデルでも画面が小さくて見づらいことはない、という私なりの結論を得られた。もし順序が反対で、先にステンレスモデルの42ミリを使っていたら、別の感想になったかもしれない。
4.耐久性について
レンタル品だから、というわけではないがあえて、かなりタフな使い方をしている。次にこの Apple Watch を使う人のために、私は毎日2回以上はベルトを外し、時計本体ともども洗浄している。汚して返しては申し訳ない。今のところ真水だけだが、もうすぐ、人に優しい洗剤も使ってみるつもりだ。特にこれからは汗をかきやすい季節。マメな洗浄で機器を清潔に維持しようと思う。私の耐久テストは洗浄だけに終わらない。
競技アスリートが過酷なトレーニングの相棒として Apple Watch を使っている Appleの CM 映像をみた。そこで私は室内温度40度、湿度70%のホットヨガスタジオでも耐えられるはずと確信し、実際にこの三日間連続してホットヨガスタジオで使ってみた。結論からいえば、まったく Noダメージである。当然といえば当然だが、かなりタフな時計である。ホットヨガで激しく運動した分がきっちり「アクティビティ」に記録される。もし外していたらこのトレーニング履歴が残らないわけで、もう手放せない。
タフとは言っても、Apple Watch を 腰の高さからコンクリートの床に落としたところ、液晶画面が粉々になるのを動画サイトで見たことがある。Sports モデルの液晶画面は iPhone のそれと同程度の強さらしく、一般的な時計とくらべても落下や衝突にもろい可能性がある。AppleCareに入るのはもちろん、扱いが不注意にならないような配慮が必要なのは述べるまでもない。
5.通知機能
私が購入前にもっとも期待していたのはこの機能である。メールやメッセージ、スケジュールの到来などを音や振動で通知してくれる。没頭しすぎて何かを忘れてうっかりするようなことがなくなる。この通知機能がとてもありがたいのだが、その代表例が電話である。時計電話がすこぶる快適なのだ。
<明日につづく>