人それぞれに自分流のリラックス法やストレス解消法を持っている。
音楽を聴く人、お風呂に入る人、本を読む人、お酒を飲む人、おしゃべりする人・・・。
私の場合は、仕事を終えたあとの晩酌と、食後のスィーツが最高のリラックスタイム。これによって、一日を安息のうちに終えることができる儀式のようなもの。
だが、メタボ的に考えたら夜のスィーツは大問題。健康をとるのか、それとも目の前の愉しみをとるのか。
やっぱり、我慢できる能力って大切なのだろうな、と思っていたら、幼児に行った興味深いテストの存在を知った。
まずあなたにテスト。
あなたは4才児です。幼稚園の先生がこう言いました。
「今から先生はおでかけします。20分くらいしたら戻ってきますので、みんなで、お留守番をお願いします。
それと、先生の机の上にマシュマロが入った箱を置いておきますから、食べたくなった人は、ひとつだけ食べてもいいですよ。
もし、マシュマロを食べるのを我慢して先生を待っていた人には、先生が返ってきてからマシュマロを二つあげます。いいですね、では、行ってきま~す!」
あなたはマシュマロを食べるか、それとも我慢するか?
ある大人たちに聞いてみたところ、こんな回答が返ってきた。
・私はマシュマロが嫌いなのでいりません
・嫌いな子から権利をもらって食べます
・内緒でこっそり二個食べちゃいます
だめだ、大人の不純な回答ばかりでがっかりしたが、ここは食べるか・食べないか、二択でお願いしたい。
実はこの「マシュマロテスト」、アメリカで実際に行われ、それぞれの子ども達が大人になった時どうなっていたかを調べているのだ。
メールマガジン『成功への道しるべ』最新号に次のような記事がある。
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スタンフォード大学の附属幼稚園で、4才児を対象に、マシュマロテストと題した次のような実験がおこなわれた。
実験者が4才児に向って、ちょっとお使いに行ってくるからね、おじさんが戻ってくるまで待ってくれたら、ごほうびに、このマシュマロを2つあげる。でも、それまで待てなかったら、ここにあるマシュマロ1つだけだよ。そのかわり今すぐ食べてもいいけどね。
約20分最後までガマンして、ごほうびにマシュマロ2個をもらった子供と、そうでない子供に分かれたわけですが、その4才児を追跡調査した、興味ある結果があります。
マシュマロ2つの子供は1つの子供に比較して、高校において学業の面ではるかに優秀で社会人になってからも高い社会性を身につけ対人能力にも優れ、困難にも適切に対処できる人間になっていたということです。
明日の利益のために、今の欲望を我慢する忍耐力は、あらゆる努力の基礎になっているようなのです。
きたるべき報酬を予期することで、現在の満足を得ながら目標に向って長期に亘って努力し続ける持続力には忍耐を要するのです。
(ダニエルゴールマン著 EMOTIONAL INTELLIGENCEより)
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『成功への道しるべ』
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発行者:サクセスなにわ(株) 代表取締役 田中得夫
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すごいなぁ、4才児でも我慢しているのだ。
「無欲は大欲に似たり」という言葉があるが、将来の大きな喜びのために今の小さな喜びを後回しにできるのが真の大人なのだろう。
冒頭の今日の言葉を私流にアレンジするとこうなる。
目標を達成する意欲なんて大した問題じゃない。そんなの誰だって持ち合わせている。
重要なのは目標を達成するために、食欲や性欲や遊び癖を断つ覚悟があるか?
ということだ。
どのような成功の果実を思い描くかによって、今日の行動が変わってくるのだろう。