使ったお金を小遣い帳に記録し始めると無駄な出費が減る。食べたものを記録するように指導しているダイエット法もある。何かの記録をつけ始めると、たったそれだけで自覚が変わってくる。
お小遣いや食べ物だけでなく、時間も同じだ。使った時間を15分きざみの表で記録するだけで、時間意識が全然変わってくるから不思議なものだ。『使用時間調査』に関しては、今までの「がんばれ社長!」でも数回ほど話題にしたのではないだろうか。そして私のサイト「e-comon」からもダウンロードできるようにしてある。
http://www.e-comon.co.jp/download/index.htm
この時間調査、どなたからも何一つ反応が返ってこなかった。使いにくいのかなぁ、と思っていたところ、今年になって立て続けに反応が返ってきている。まずは、実名OKの峯村さん。「成功者の肉体改造講座」の執筆者としても有名で、楽天出店やネット通販で月商1000万体制づくりなどで忙殺されている方だ。
「クスリのらくだ」 http://www.rakuda.co.jp/
その峯村さんからメールを頂戴した。
「あの表ですが、すごく良いですね。最初は、・・・・面倒くさいって感じでしたが、しばらくやると、やめられなくなりますね。仕事が数段はかどります。反省も出来ますし。半日くらいつけ忘れただけで、それっきり思い出せない時間もあります。いったい1時から4時まで何やってたんだろうって。そういう事を防ぐためにも、これって、とても、大事なことですね。ずっと続けていきます。ありがとうございました。」
某土地測量ベンチャーでは、創業時から社員全員が使用時間調査を行うことが当たり前のことになっているという。この会社は、物件別で原価管理をするためには、社員全員が何の仕事を何分やったかを厳密に管理するしかないと考えた。そして、仕事の内容にコード番号をつけ、それをパソコンに入力しながら全社員が15分刻みの日報を書きつつ仕事をしている。
その結果、物件別・営業所別・チーム別の業績管理や、営業マン別の損益管理など何でも出せる体制にしたという。
社長の話によれば、「入社時にそうして躾すればすぐに習慣になりますよ。15分刻みで記録をつけるだけでなく、15分刻みで予定を立てさせるようにもしています。」