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合宿のすすめ

昨夜は都内で唯一のあんこう鍋専門店で忘年会。6名以上でないと予約できないお店なので、整理券をもらって外で待つ。忘年会シーズンということもあって1時間ほど待たされたが、こんなにうまいあんこう鍋を食べたことがないというほどうまい。醤油ベースのだしが絶品で、ただひたすら唸りながらほおばり、熱燗をあおる。

いせ源 http://www.isegen.com/

今年も思い出深い忘年会がたくさんあったが、悲喜こもごもの一年だったようで、「悲願の結婚も出来、人生最高の一年でした」という人もいれば、沈痛な表情で「問題だらけの一年でした、点数をつければ48点」という人もいた。人生なんだからいろいろある。

できるものなら、今年経験したことを来年以降の仕事や生活に活かしたいものだ。なにが減点の理由であり、来年以降、同じような減点をしないためにはどうしたらよいか、ということを考え、総括しておこう。

今年何かを成し遂げた経営者が多いが、この忘年会シーズンで聞いた経営者の反省材料は次のようなものが多かった。

・やろうと思っていた仕事のアイデアが実行できなかった
・ブログ(またはメルマガやSNS)が続かなかった
・読書がすすまなかった
・人材の補強が進まなかった
・健康管理が不十分だった
・去年までやってきたことを更に上手に行っただけで、新しい何かを達成できなかった
・親子・夫婦のコミュニケーションが不十分だった
・・・etc.

これを見る限り、経営者が抱えている問題の多くは、自己管理と時間管理に関することである。まずそれがしっかり出来るようになることが、会社を発展させる上での前提条件なのだろう。

そこで、来年は一月の初動を大切にしよう。

「あ、今年はイケそうだ!」と1月早々に感じられるようにしよう。

やろうと思っていながらなかなかやれなかったあの問題を一気に前進させるのだ。しかも一月早々に。
それには、短期集中的な合宿を提案したい。学生時代の部活の合宿を思い出し、集中トレーニングするのだ。

合宿の目的・やり方は多岐にわたる。まず合宿の目的だが、

・集中して本を読む「読書合宿」
・計画を仕上げてしまうための「計画合宿」
・貯めてしまったブログを一気に書く「エントリー合宿」
・経営陣が集まってトコトン話し合う「重役合宿」
・運動不足を解消するための「ウォーキング合宿」や「腹筋合宿」
・週末断食の「断食合宿」「半断食合宿」
・受信トレーを空っぽにするための「処理合宿」
・集中して原稿作りをする「執筆合宿」
・何かの開発を進めるための「開発合宿」
・座禅三昧の境地に入る「座禅合宿」や「写経合宿」
などなど。

もちろん複数の目的を兼ねてもよいだろう。たとえば断食をやりながら読書する「断食読書合宿」というものだ。
ただし大切なことは、目的を明確にしておくことだ。とりわけ、アウトプットを明確にしておくこと。「原稿を30枚書く」とか、「この本を読破すること」というように。そうすれば、合宿の成果がわかるので、次もやろうということになる。

まちがっても合宿を「温泉旅行」や「飲み会」にしてはならない。
「酒なし」「テレビなし」「睡眠3時間」というような、厳しめのルールを作ろう。当然、メールチェックの時間を制限したり、日常の仕事を合宿所に持ち込むことも禁止しなくてはならないだろう。

仲間とやれば合宿らしさが増す。独りでやれば集中力が生まれる。
温泉旅館でやれば都会の喧噪をはなれて集中できる。ホテルでやれば無線LANやコンビニがあって便利だろう。

目的に応じていろいろなやり方を使い分け、あなたにピッタリあった方法を見つけよう。

ちなみに私も一月に、ある目的のための独り合宿を行うことになっている。