2014年11月17日(月)から三日間、有限会社がんばれ社長では、メールマガジン『がんばれ社長!今日のポイント』の読者(全国に約25,000人強)と作者のFacebook友だちを対象Webアンケートを行いました。
全国の経営者の読書に関する実態調査です。三日間で263名にご回答いただいた結果を以下、ご報告します。
普段、経営者の皆さんがどれくらいの本を読んでいるのか。また、本をどこで買うか、どこで読むか、いつ読むか、など興味津々です。今回の調査で、その全貌が明らかになってきました。
今回はメルマガ読者、Facebook友だちであればどなたにもご協力いただけるようにしました。したがって、経営者でない方も回答に含まれています。そこで、すべての質問について、経営者とそうでない方との対比も行ってみることにしました。
「1.あなたは経営者ですか?」(個人事業主、専門家も「経営者」に含む)
・はい 182名(69.2%)
・いいえ 81名(30.8%)
三年前(2011年)の「メルマガ読者調査」でも、6割以上の方が経営者でした。今回もほぼ、それと同様の構成比になりました。調査をシンプルにするため、男女および年齢層、企業希望などについては今回の調査項目に入れていません。
「2.あなたは毎月何冊の本を読みますか(マンガ、雑誌、専門誌は除く)
全体 経営者 非経営者
1位:1冊〜3冊 127名(48.3%) 84名(46.1%) 43名(53.1%)
2位:4冊〜6冊 64名(24.3%) 47名(25.8%) 17名(21.0%)
3位:1冊未満 36名(13.7%) 21名(11.5%) 15名(18.5%)
4位:10冊〜15冊 15名(5.7%) 12名(6.6%) 3名(3.7%)
5位:7冊〜9冊 13名(4.9%) 10名(5.5%) 3名(3.7%)
案の定というべきか意外というべきか、あまり読まれていないですね。感覚としては「月に1〜2冊が約半数」、「ほとんど読まない」という経営者も全体の1割強いる、ということです。しかし、毎週2冊以上読んでいる読書家も全体の1割以上いることも見逃せません。
業績と読書との相関関係もいずれは調査してみたいですね。
「3.一ヶ月あたり何冊ぐらい本を読みたいとお考えですか」
全体 経営者 非経営者
1位:現状の2倍程度 83名(31.6%) 53名(29.1%) 30名(37.0%)
2位:現状のままでいい 63名(24.0%)49名(26.9%) 14名(17.3%)
3位:現状の1.5倍程度 54名(20.5%) 31名(17.0%) 23名(28.4%)
4位:現状の2倍以上 35名(13.3%) 28名(15.4%) 7名(8.6%)
5位:現状の3倍以上 13名(4.9%) 11名(6.0%) 2名(2.5%)
4人に1人は「現状のままでいい」と回答していますが、4人のうち3人は今の読書量に不満を感じておられるようです。「2倍程度」「2倍以上」をあわせると、全体の45%が「2倍は読みたい」と考えているという結果です。
もっと読まなきゃ、という切実な気持ちが伝わってきますが、それに反して「老眼で本を読むのが辛くなった」「視力が落ちて読書が激減した」「オーディオブックや音声出力に頼っている」といった声も散見されました。そのあたりに出版関係者のビジネスチャンスがあるかもしれません。
テーマはビジネスマンを読書不足から救え!です。
「4.本を読む場所はどこが多いですか」
全体 経営者 非経営者
1位:自宅 132名(50.2%) 90名(49.5%) 42名(51.9%)
2位:移動中 91名(34.6%) 57名(31.3%) 34名(42.0%)
3位:会社 19名(7.2%) 16名(8.8%) 3名(3.7%)
4位:カフェ・ファミレス
17名(6.5%) 15名(8.2%) 2名(2.5%)
5位:その他 4名(1.5%) 4名(2.2%) 0名(0.0%)
私の予想は、経営者は会社で勤務中に本を読む、と思っていましたが裏切られる結果が出ています。自宅読書派が半数で、移動中の読書派とあわせると、なんと全体の8割に達しました。
「会社でじっくり読書」なんて許されない状況かもしれません。日々の慌ただしい現実に、読書という行為が押しやられているようです。
「5.本を読む時間帯はどれが一番多いですか」
全体 経営者 非経営者
1位:移動中にこまぎれ 76名(28.9%) 50名(27.5%) 26名(32.1%)
2位:就寝前 55名(20.9%) 41名(22.5%) 14名(17.3%)
3位:休日にまとめて 39名(14.8%) 23名(12.6%) 16名(19.8%)
4位:帰宅してから 33名(12.6%) 23名(12.6%) 10名(12.3%)
5位:出社前 21名(8.0%) 14名(7.7%) 7名(8.6%)
6位:勤務中 20名(7.6%) 17名(9.3%) 3名(3.7%)
この結果だけをみると、移動中のこまぎれ読書が一番多いようにみえますが、よくみるとそうではないようです。「就寝前」と「帰宅してから」をあわせると一番多いのは仕事のあとの自宅で、全体の30%以上に達します。
また、経営者に限ってみると、勤務中の読書派も全体の1割程度おられますが、それでもずいぶん少数派ですね。
帰って家で読む、となると晩酌はしないのですかね。そのあたりも気にはなります。
「6.本を買う場所はどこが一番多いですか」
全体 経営者 非経営者
1位:Amazon 167名(63.5%) 125名(68.7%) 42名(51.9%)
2位:行きつけの書店 49名(18.6%) 31名(17.0%) 18名(22.2%)
3位:訪問先の書店 17名(6.5%) 12名(6.6%) 5名(6.2%)
3位:楽天書店 17名(6.5%) 11名(6.0%) 6名(7.4%)
5位:その他 5名(1.9%) 0名(0.0%) 5名(6.2%)
6位:ネット書店(その他) 4名(1.5%) 2名(1.1%) 2名(2.5%)
数年前に何かの記事で Amazon が日本の書籍市場の10%シェアを占めていると読んだ記憶があります。あれから時間が経っているので、今回の調査では30%ぐらいのシェアになるかなと予想していました。
しかし、その倍を超える7割近いシェアになっているとは驚きでした。しかも経営者ほど Amazonのシェアが高いというのは、忙しくて書店巡りをしておられない、ということでしょうか。
ネット書店のうち、楽天、紀伊國屋、セブン、その他、もあわせて調査しましたが紀伊國屋、セブンはランキング圏外でした。
私のオフィスに今朝宅急便が届きました。遠赤外線ストーブと膝掛け毛布、それにペットボトルの水です。いずれもAmazon に注文しておいたものです。安くて便利なので何でもかんでも Amazon ですが、いつまでもこうした「1強体制」が続くとは思いません。いつ、どこの会社が Amazonを脅かすのでしょうか。
「自由記入欄」には、読書に関するご意見や、アンケート調査に関する提案やご希望などたくさんの声がたくさん集まりました。
それらは、近々まとめてご紹介します。
「景品は不要と回答した人」
「景品のために協力しているわけじゃない」「景品なんか興味ない」という方もかなりおられました。
「景品不要」の方の割合
・全回答者263名中 116名(44%)
・経営者の回答182名中 86名(47%)
・非経営者の回答81名中 30名(37%)
そんな中、景品当選者の発表をします。
今回ご用意した景品は次の通りです。
・Amazon チケット500円分 1名様
・武沢本棚からこぼれた本5冊 1名様
・武沢の旅先土産 1名様
上杉神社(米沢市)で購入した上杉謙信の『毘』T シャツ(LL サイズ)と『毘』のフラッグ 1名様
「どうせ馴れ合いだろ」と思われたくないため、厳正な抽選を行いました。iPhoneアプリ「抽選メーカー」を使用しています。
景品不要と回答された方を除く147名の方をリスト化し、乱数機能をつかってどれかの番号が当たるようにしました。しかも抽選は一度のみ。決してやり直しはしないと心に決めました。
証拠画像も残してあります。
抽選結果はこちらです。
・「Amazon チケット500円分」 1名様
86番の「佐々木」さんです。メールアドレスが da から始まる方です。
・「武沢本棚からこぼれた本5冊」 1名様
31番の「すてィーろ」さんです。ki から始まるメールの方です。今回は『ロンおじさんの贈りもの』など5冊をセレクトしました。
・上杉神社(米沢市)で買ってきた上杉謙信の『毘』T シャツ(LL サイズ)と『毘』のフラッグ 1名様
56番の内田さんです。new から始まるメールの方です。内田さんが謙信ファンで身体が大きい方だといいのですが…。
当選者にはメールでご連絡さし上げました。
次回は再来週に別の調査を行う予定です。そのときには新たな景品をご用意し、たくさんの回答をいただきたいと願っています。景品目当てではないとはいえ、景品も楽しみにしていただけるような調査にしていくつもりです。
今回の調査結果をあなたはどのように解釈されましたか。私とは異なる意見をお持ちの方はこちらまでご意見ください。ご返答できないかもしれませんが、必ず読ませていただきます。
メールタイトル「アンケート、私はこう思う係」→ take@e-comon.co.jp