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意味をもって毎日使う

文具店や書店では、すでに来年のカレンダーや手帳のコーナーが出来ている。
毎年買うことにしている私のお気に入りのカレンダーは、シンプルで字が大きな月間カレンダーと自宅用の『ご教訓カレンダー』だ。
「ご教訓・・・」の方は、いつもこれを見ると気分が和むので三年連続で利用している。

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このようないつも目(手)にするツールを有効に使っている企業も少なくない。

愛知県の製造業A社では、本社事務所と工場、営業所など合計30拠点にオリジナル日めくりカレンダーを毎年作っている。
社内から公募した仕事俳句や仕事川柳の優秀作品や、経営方針や重点テーマなどが365日分掲載されている。

東京銀座に本社がある研修企業B社では、社員全員の卓上日めくりカレンダーに社長の語録が印刷されている。社員は毎日日めくりするたびに社長のメッセージを読むようになっているのだ。
これが相当に濃い内容で、私もひとつほしいと思うほどの内容だ。

東京郊外のC社(サービス業)では、社員全員に自社製の手帳を配布しているが、手帳の中に当期の経営方針が印刷されている。
圧巻なのは、巻末にある1年カレンダーだ。
「○月○日には、方針書の何ページを誰が朗読する」ということまで決めてあるのだ。従って、一年間毎朝朝礼でこの手帳の中にある方針を唱和するのだから、この方針手帳を使っていない社員はひとりもいないし、方針の内容を知らない社員も皆無なのだ。

東京虎ノ門のコンサルティング企業のD社は、四半世紀前に仏教のマンダラ図をヒントにしてビジネス手帳を開発し、本も出した。
それをきっかけに全国に熱心な愛用者が広まり、仕事も急拡大した。

D社長は、毎日マンダラのチャートをもとにアイデアを展開・集約する日々を送るうち、四半世紀たった今、仏教の智慧をビジネスや経営に置きかえて語る日本の第一人者になられた。

継続は力なり、毎日目(手)にするツールだからこそより意味のある使い方を考えてみよう。