達筆なお手紙を頂戴した。
「まるで熱く赤々としたなにか車輪のようなイメージ」が私にある、と評していただいた。熱狂的状況だ・・・、などと叫んでいるためだろうか、そうした印象があるようだ。
だが、実際は赤々とはしていない。どちらかというと控えめで、話すより聞く方が好きだ。それどころか、話すのは苦手に近い。だが、心のなかではいろんなことを感じ、考えている。それを毎日キーボードで表現しているのが私だ。従って“赤々”としているのではなく、青々としていると言ったほうが近い。
情熱には赤色と青色がある。
人の心に火を付け、いるだけで周囲が熱くなる熱血漢タイプは、まちがいなく赤い情熱。
一方、来る日も来る日も持続する情熱を保持し、やるべきことを面倒くさがらず喜々として実行していく青い情熱。経営者にはこの二つが備わっているのが理想。備わっていなければ、組織でそれをカバーすればよい。
「情熱」などの感情を表現するとき、心理学では二つに分けて考えている。「情動」と「気分」だ。
生理的な作用をともないながら、急激な感情の高ぶりをみせるものを
「情動」という。一方、持続する主観的な感覚を「気分」という。
・情動の情熱は「赤」
・気分の情熱は「青」
ともに味方にしたいものだ。