今週月曜日から始まったNHKテレビの「中国語会話」。先月、私と一緒に上海へ旅行した長男が「中国語をマスターしたい」と言い出したので、さっそく第一回から録画することにした。
親として、わが子の人生設計に役立つような情報は極力提供したいと思っているのはヤマヤマだ。
だが、いかんせん、自分自身が一回しか人生を送っていないし、今なお迷いながらの毎日なので、果たして親の役割ができるだろうかと思う。
そんな時、友人のひと言がとても役立つことがある。先日の親子訪中旅行のときでも友人Aが、息子にあててこんなことばを贈ってくれた。
『エンジョイ・ザ・ディファレント Enjoy the Different(違いを楽しめ!)』
異なる文化、風習、料理がある場所へ行ったとき、それが好ましいものであれば良いが、好ましくない場合、人は本能的に拒絶したがるものだ。
私の伴侶などは初めて行った外国の空港で空気の臭いが好きになれずに一週間で10キロ痩せて帰国した。究極のダイエットになったわけだが、生理的に反応してしまうものはどうしようもない。しかし、メンタルで乗り切れる部分も多いはず。
メッセージ、『エンジョイ・ザ・ディファレント』は、カルチャーギャップにめげそうになる子供のメンタルをサポートしてくれたようだ。
『エンジョイ・ザ・ディファレント』
上海のホテルで毎朝目覚めるたびにこの言葉を投げかけあった。朝食を済ませ、一日の行動を開始するときにもこのスローガンを確認した。
タクシーの暴走運転に萎縮するわが子に向かってこの言葉を送った。
レストランで「あひるの舌」が出てきて気味悪がる私に向かって、子供がこの言葉を私に投げてきた。
スローガンは役立ったのだ。
別の友人Bは、父と子の二人旅に対してこんなアドバイスをくれた。
『とことんミーハーな観光旅行!』
なにかの教訓や意図を子供に与えようとするのではなく、純粋に観光旅行を親子で楽しんでくるべきだ。それが子供にとっての生涯の思い出になる、と。私もまったく同感したので、それを守った。
それが正解だったと思う。
『エンジョイ・ザ・ディファレント』、『とことんミーハーな観光旅行!』友人の助言はありがたい。
『改革なくして成長なし』『郵政民営化が改革の本丸』など、ワンフレーズを連呼する小泉総裁が任期をまっとうした。彼の政治スローガンはいつも分かりやすい言葉を連呼する手法で一貫していたが、ある意味でお見事だったと思う。
『エンジョイ・ザ・ディファレント』や『とことんミーハーな観光旅行!』なども、実際にそれを心の中や口から発する言葉によって反復することで、その目的を果たすことができた。
あなたもそれを応用してみよう。
ワンフレーズメッセージを作り、それをしばらくの間、連呼してみようではないか。
・朝起きが苦手の人には、「早起きなくして成功なし」
・読書が苦手な人には、「エンジョイ・ザ・リーディング」
・酒を減らしたい人は「 」
・体重を減らしたい人は「 」
・ある商品の販売を伸ばしたい人は「 」
などなど。
「 」の部分はあなたにお考えいただきたい。
公開しても構わない自信作ができた人はメールしてほしい。間に合えば、明日の「ウィークリー雑感」でご紹介したいと思う。
自信作送り先 take@e-comon.co.jp