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インドでの気づき

昨日、インドから帰国した。さすがに気温差25度の日本は寒い。

久々に戻った我が家のテレビ画面を見て「大きいな」と思うし、画像のきれいさや番組の内容から、日本は進んでいるなぁ、平和で豊かだなぁとも思う。
だがニュース番組を見てみたら、自らの性欲を満たすことにお金を使うため、次々に横領を重ねてきた男性が逮捕されたとニュースで報じていた。
渡印前の私であれば、「ひどいやつだ」と思ったであろう。
だが、渡印後の私には「弱いやつだ」と思える。

煩悩の誘惑に負けた哀れで弱い人間の、情けな~い事件である。

だが、これは他人ごとでは済まされない。
横領事件こそ起こしていないが、煩悩の誘惑に負けたがゆえに能力の半分以下しか成功していない人たちがたくさんいる。
知識や情報をたくさん持っていても、心の誘惑や葛藤に対処する術をもたない人たちがたくさんいる。

だからこそ心のシステムを理解し、それを自在にあやつることが出来るようになりたい。誘惑を退けられるようになりたいし、苦悩や葛藤からも解放されたい。

そういう意味において、今回の『仏陀ゴールデンロード、悟りの旅』への参加は、私のこれからの人生に大きな影響を与えるものとなるだろう。
今回の旅の目的は、ツアーのタイトルにある通り「悟り」である。
参加者は、主催者含む14名。
2500年前、ブッダが歩んだ悟りへの道をあえてそのまま歩むことで、我々一行も「悟り」というテーマをずっと維持することができたように思う。

来月で52才をむかえる私だが、今もって迷っているし時には煩悩や疑問が襲いかかり、防戦一方になっているときがある。

・なぜ、自分で決めたことが守れないのか
・なぜ、朝寝坊してしまうのか
・なぜ、愛欲の欲望に負けるのか
・なぜ、自分は老けるのか
・なぜ、自分は太ってしまうのか
・なぜ、大食い・大酒してしまうのか
・なぜ、体力が落ちるのか
・自分は、子供や親に何をしてあげたのだろうか
・社会や国に、自分の存在はどんな意味があるのだろう
・このまま老人になり、やがて大病を患って、志半ばで死んでいくの
・結局、人生って短すぎる。ひょっとすると、こんなものなのか
・こんなことを考えているとうつ病になるのか、だったらこんな事を考えるのはやめて毎日楽しくやる方が良いのか

こんな私だから悟りがほしかった。

結論から申し上げよう。
第一の結論:「インドに行っただけでは答えは見つからない」

インドに行けば何とかなると、バックパッキングで出かける学生もいるが、インドの景色をどれだけたくさんながめても答えはない。インド人にどれだけ接し、会話しても答えはない。おいしいカレーやナンをどれだけ食べても答えはない。

第二の結論:「今回の旅は、人生屈指の旅になった」

主催者であり講師でもある松村寧雄先生(クローバ経営研究所)が開発された、ブッダの叡智を人生や経営に活かすためのテキスト&講義に私の悟りへの回答があった。このテキストと講義が日本ではなく、インドで行われたからこそ、臨場感バツグン、効果万倍のセミナーになったのだろう。

私の場合、まだまだ”悟り”とは呼べないかもしれないが、先に掲げた10以上もの「なぜ・・」、「なぜ・・」に対する答えを見つけ、打開策のヒントをつかむことができたのだ。これは大きい。余りにも大きな収穫なのだ。

例えば、愛欲の欲望に打ち克つ方法など今までどれだけ考えても分からなかったし、他人に相談できるものでもなかった。だが、それへの答えが見つかった。

第三の結論:「これからが始まり」

インド旅行は終わったが、悟りへ本当の旅は今日から始まった。どのようにして悟りへの修業を継続実行してゆくか。
それは、日常の修業にある。
今この瞬間瞬間の自らの心に関心を集中することや、八正道、六波羅蜜などブッダの教えの中に今日の私たちが応用できる叡智と実践プログラムがたくさんあるのだ。

頭でわかった悟りではダメだ。
身体全体から抜け出るいわゆる道元禅師のいう「出身の活路」を求めるため、広島の道場に参禅修業を申し込んだ。
もちろん、修業はいつでもどこでもできる。今日できる私の修業に集中していこう。

やや観念的なインドレポートになったが、ブログをご覧になることによって旅の情景などをご覧いただけることと思う。

「がんばれ社長!」ブログ http://www.blog.e-comon.co.jp/ 

クローバ経営研究所 松村寧雄先生
http://www.myhou.co.jp/gaiyou/gaiyo_matsumura_pro.php