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笑顔三話

昨日の「笑顔」ということに対して、たくさんのメールを頂戴しているが、そのうち三通をご紹介したい。

1.「顔にホチキスを」 ベルギー在住 女性読者

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実は数年前、私は笑うことがすっごく下手でした。いつも怒っているよう、と言われるぐらい。そこで、ある年に年頭の計に「人には笑顔で対応。」と書き出しました。

初めは難しかったのですが、口角をキュッと上げるだけで、そのもの「笑う顔」になるんです、相手にとっては。
それからもう数年が経ってますが、人間関係がとても潤滑に行くようになりました。

会社でも同僚やマネジャー(!)達に私がお願いする仕事をしてもらう時、にっこり笑って、「では、この仕事を来週の月曜日までにお願いします。」・・と言うと、なぜか反発が出ません。

友達には「あなたは、いつもニコニコ笑ってるのね。癒されるわよ。」
と言われるようにまでなりました。
笑顔の威力って凄いです。

それでも誰かと目が合って、口角を上げるのを忘れそうになるとき、同僚の言った言葉を思い出します、「口から頬にかけてホチキスを打つんだよ。」と。

ご参考に私が気に留めてる「笑顔」に関する言葉を下記に示しました。

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「君が笑えばみんなが笑う。君が泣けば君一人で泣くのだ。」
(ヴァージニア・ウルフ–英国の女性詩人)

「子供の世話をする時、誰かの話し相手や相談相手になる時、薬をあげる時、誰に何をするときも、いつも口元に微笑みがあるように。」
(マザー・テレサ)
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2.「非本番モードの顔が」 新潟県 経営コンサルタント 男性

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はじめてメール差し上げております。私は一年に24回ほど講演する機会がありますが、もって生まれた性分に感謝しているのですが、講演の時にあがったり、余裕をなくした経験は一度もなく、毎回のステージ(?)をエンジョイしております。

 さてと、そんな私なのですが、今年、ある講演を聞く側になったとき、しごく硬い表情をしている自分がいるのに気づきました。
たしか「リーダーの演技力」というような演題だったと記憶しておりますが、私はパフォーマンス力を磨きたかったせいか、最前列に座っておりました。
この時の講師が大きなキャスター付き鏡をもって表れ、聴衆のほうに鏡を向けたそのとき、不覚にも自分の顔が写りました。
最初は別人だと思っていました。自分の顔とはにわかに思えないほど自分の表情はこわばっておりました。

日頃、自分が講演するときには「本番モード」ゆえ、自分の表情から仕草の全てに気を配っておりますが、そうでないときはまったく自分に注意を払っておりませんでした。むしろ、当日の講師がいかほどの人物か観察するかのように疑い深い目を投げかけている自分の顔をはじめて見ました。よくない顔でした。
そして、そうした顔をしているほうが、時間的にはるかに長いのではないかと知って「いかん」と反省したことを覚えております。
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3.「マラソンの小出監督」 九州地方 男性 公立高校教員

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私は陸上部の監督をしています。学生時代から今日にいたるまで、走ることと生活することは不即不離の関係できました。
毎年、春先になると新入部員とじっくり対話する時間をつくります。
高校生になってはじめて陸上競技をはじめる生徒の多くは、陸上競技に対する印象として、「苦しい」「厳しい」「限界への挑戦」といった、ややネガティブなイメージをもって入部してきます。
しかし、残念なことなのですが、そうした生徒から順に退部していきます。私はそのことに気づいてから、「楽しさ」「気持ちよさ」「面白さ」を彼ら・彼女らと共有することが監督としての責務じゃないかと思い、それ以来、そうしてきました。笑顔でトレーニングするというよりは、自然に笑顔がこぼれるような練習環境を作ることが私の役割だと思うようにしてきたのです。ノビノビやれば、選手は伸びるのです。
あるとき、高橋尚子選手を育てたことで著名な、小出監督の著書を拝読していたら、「笑顔」で走ることの大切さが強調されていて、ますます意を強くした次第です。

「笑顔陸上」の方針が子ども達の潜在能力発揮にかならずつながる時がくると信じて、日々、笑顔トレーニングにいそしんでおります。
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今日の皆さんの「笑顔三話」、ナイスでした。感謝!