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芸達者で行こう

中学二年生の息子と寿司屋に行った。

正式な寿司屋に入るのは始めての息子は少々緊張気味。店内に入るなり寿司屋のご主人が、「ラッシャ~イ! あ、僕、このネタケースの前にお座りよ。あのね、このお店だけど、ぐるぐる廻ってないんだけど、ちゃんとしたお寿司屋だから大丈夫だよ」と笑いをとってくれたおかげで、すぐに息子もリラックスしたようだ。

好物のエビを食べながら、「お父さん、漫才コンビのラーメンズのメガネの方(片桐君)って、普段は意外に普通だよ」と言う。

ラーメンズ http://www.twinkle-co.co.jp/profile/rahmens.html 

「ん、どういうこと?」と私。

DVDとかビデオで見るラーメンズは面白くて大好きだという。でも、先日バラエティ番組の出演者として片桐君が一人で出ていたときには、まったく普通に会話しているだけで面白くなかった、というのだ。

たしかに子供の目はごまかせない。

ネタで勝負して面白い芸人もいれば、ネタよりも普段の会話の方が面白い芸人もいる。たまには、両方面白い人だっているだろう。

大切なことは、本人が自分の魅力を良く知った上で仕事を引き受けることだ。とくに芸人はネタが面白くなくては芸人とは言えない。
当意即妙なやりとりが上手ならば、司会者か解説者をやればよい。

私は、会社の経営者は芸人であるべきだと思う。とくに、自社を良くするということに対する芸達者であるべきだと思うのだ。

福岡にスピンアウト有限会社(代表:高橋康徳社長)という会社がある。テレビ局を辞めた記者が、学生と一緒になって2004年春に立ち上げた会社だ。
この会社の活動を見ていると、テレビとネットの融合という意味が少し理解できるような気がする。

テレビとインターネットの融合とは足し算的発想ではないはず。例えば、テレビ局で作った番組をネットでも流すとか、テレビ番組のスポンサーのためにネットでもバナーを作るなどは、足し算的発想だ。

スピンアウトの高橋社長はテレビとネットとの融合に挑戦しようと、会社設立時の資本金のほとんどすべてを映像用カメラに充てた。

編集はパソコンで行う。もともと記者をやっていたので、カメラの前で話すことや、編集の勘どころなどはプロだ。あとは、インターネットを使って映像をどのように活かすかというアイデアの勝負なのだ。

そこで始まったのが、まず学生向けのイベント。
現役女子学生を使っての「私を振り向かせて!学園祭ポータルTV 見返り美人プロジェクト」で世間をあっと言わせた。

私も思わずクリックし続けた。(正確に言えば、クリックの必要はなく、マウスを置くだけで良い)

私を振り向かせて!学園祭ポータルTV 見返り美人プロジェクト
  ↓
http://www.cowtv.jp/ 

また、インターネットテレビ局カウテレビジョンの人気コンテンツの一つとして「COW社長室101 企業のトップにお話を聴きました」というコーナーがある。
ソフトブレーンの宋文洲会長や、博多の人気者から全国区の人気者になった栢野克己さんなどそうそうたる顔ぶれの社長がここに登場している。恥ずかしながら私も取材していただいた。

http://www.cowtv.jp/boss/index.html 

さて、あなたの得意芸はなんだろうか?
それをこれから、どのように形にしていこうとしているのだろうか。