未分類

不安と意気揚々

DVD「ディスカバリーチャンネル Engineering the Impossible-不可能に挑む設計者たち-」を見た。

・ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00007LAJ1/ 

現在、世界一の高層ビルは450メートル。その二倍の高さのビルを香港に建築しようというプロジェクトがある。
また、タイタニック号や戦艦大和が何十隻も入るような300万トン級の船を建築するプロジェクトも進行中だ。
ヨーロッパとアフリカを橋で結ぶプロジェクトだってある。

すごい。

こうした、不可能と思える技術に挑戦しようという技術者たちの熱い気持ちが伝わってくる作品だった。

不可能を可能にするといえば、身近にこんな例もある。

高校を卒業してさほど時間もたっていない20才の若者が年商5億円の店舗を任された。
また別の会社では、建築施工費が数十億円にものぼるような建物の設計を新入社員が二年目が中心になってすすめている。
最近では、26才のサラリーマンがある日突然衆議院議員になった。それも本人にとっては不可能への挑戦だろう。

普通の会社につとめる同期生たちにとっては不可能なことだ。しかし、それを平然と要求し、やらせきっている会社は強い。

『トム・ピーターズマニフェスト2 リーダーシップ魂』で著者のトムはこんなことを書いている。

・・・
リーダーはプロジェクトを創出する。偉大なリーダーは・・・
とんでもない探求の旅を創出してくれる。
1974年12月、私はマッキンゼーのコンサルタントとして初出社した。
8時半会社到着。10時に鍵を、11時に任務を、正午に飛行機のチケットを受け取り、14時にはカナダの農薬ビジネスの需給関係調査のために(たった一人で)カルガリに向けて発った。
 初出社からわずか5時間半後、私はこの先次々与えられることになる探求の、最初の旅に出発していた。
私は死ぬほど不安だった。
そして意気揚々としていた。
・・・

死ぬほど不安でありながら、内心では意気揚々ともしている。そんな仕事の任せ方をしてみよう。いや、まずは自分自身からそんな仕事をやってみよう。そうすれば、周囲に同じことを要求せざるを得なくなるはずだ。