未分類

逃げるな、立ち向かえ

アメリカンドリームを代表する人物の一人、飛行機王・ハワードヒューズ。今春公開された『アビエイター』(レオナルド・デュカプリオ主演)のDVDが先月発売になった。
特典映像付きのプレミアム版の方を買うと、映画のメイキング映像の他に、ハワードの歩みや、彼が悩まされた病気「強迫神経症」についての討論も収録されている。

世界一の大富豪、世界一の映画人、世界一の航空家、手に入れたいもののほとんどを手に入れたハワード。だが、40歳を前にしてばい菌を恐れるようになり、ホテル内でほとんどの時間を誰も入室させず、一人裸で椅子に座って過ごし、排尿もガラス瓶で済ませて室内に並べるなど、異常だったという。

「強迫神経症」は特殊な病気ではない。アメリカでは100人のうち2人はこれにかかっているという。その特徴的な症状は次のようなものだ。。

・トイレの後1時間以上も手を洗わないと気がすまない。
・家のドアの鍵をかけたかどうか気になり、何度もノブを回して確かめる。それが高じると、外出できなくなる。 
・本を読むとき、1行ももらさずに読んでいるか気になり、くりかえし同じ所を読んでします。やがて、それが苦痛で全く勉強できなくなる。

この病気に関する知識や対処法などについては、ホームページで検索すればたくさんヒットする。
その中でも詳しいのが → http://www02.so-net.ne.jp/~npsybt/OCD.html 

映画「アビエイター」の制作にも関わった、医学博士のジェフリー・M・シュワルツ氏などによって最近の研究は進み、大半が直るようになった。
遺伝による場合もあるが、原因は脳の働きによるもの。

対処法として薬を併用することもあるが、基本的には本人の意志の力によって脳の働きを変える努力が不可欠だとシュワルツ博士は特典DVDの中で語っている。

「私たち人間は意志を自覚し、ゲノムからの警告を拒絶し、自分の内面と向き合うことができる。ハワードヒューズが今の時代に生きていたら必ず直った病気だ。」とシュワルツ博士。

対策は三つあるらしい。先にご紹介したサイトによれば、

1.曝露法
2.反応妨害法
3.暴露反応妨害法

の三つだ。

この三つの方法に共通しているのは、「逃げるな、立ち向かえ」そして意志の力で脳の仕組みを変えろ、ということだ。

詳しくお知りになりたい場合は先ほどのサイトを参照されたい。

・DVD「アビエイター」プレミアム版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0007D3NJK/