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続・社長の内的生活

昨日号をご覧になった読者からこのようなメールが届いた。

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こんにちは、広島のSです。メルマガで紹介されていた0さんの記録(5分間で52項目のリストアップ)はスゴイですね。私は20項目くらいでした。
ところで、リストアップの仕方の具体例として10項目ほど挙げられていましたが、全ての項目で、「~したい」という表現で終わっていました。それよりは、「~する」のほうが、言葉として、より力強いのではないでしょうか。
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Sさんの指摘は理解できるが、この段階ではどちらでも構わない。

たしかに、「~したい」という願望形で表現するよりは、「~する」という決意が込められた断定形で書いたほうが力強いだろう。だが、それは目標記述のときの話だ。

選択肢のリストアップという段階では、あえて「~したい」という願望の表現で気軽に書くようにしてあげたほうが、力みなくたくさん書けると思うのだ。

たとえば、アイデア段階の時には「イタリアへ行きたい」と書き、いよいよそれを実現しようという段階になれば、「2006年8月に2週間イタリアへ行く」と書くのだ。

Sさんのご意見に感謝しつつ、昨日の続きに入ろう。

アイデアリストが千項目に達したら、次に優先順位表を作成することになる。
まず千項目書いたリストをもう一度読み返し、大切だと思うものに黄色の蛍光ペンを塗るのだ。さらに、もう一度読み返し、「特に大事」、または「すぐに何らかの行動開始が必要」という項目については、ピンクの蛍光ペンで塗る。

A4サイズの用紙に下のような形でタテヨコに線を引き、上の段が「短期」下の段が「長期」とする。そして、左の欄を「有形」、右の欄を「無形」とする。


        有形       無形
             |
             |
  短期         |
             |
             |
     ________|__________
             |
             |
             |
  長期         |
             |
             |

この表に、ピンク色の項目を転記していくのだ。

「短期」と「長期」の基準は一年だ。一年以内に達成することを短期の方に書き、それ以外のものは「長期」に書く。
「有形」とは、形のあるものは、金額などで表現できる目標を言う。
「無形」とは、習慣や健康、家族など書く。

この表に書く段階ではじめて「~する」という決意を込めた表現で転記しよう。

「有形」「無形」の変わりに「仕事」「個人」という分け方でも構わない。あなたが整理しやすく、見やすければそれが最高の方法なのだ。なお、欲ばってこの表に書かれる項目の数を多くし過ぎないように注意しよう。せいぜい15~20項目ではないだろうか。

このようにして完成させた「優先順位表」は四半期に一度見直す。
たとえば、毎年3月、6月、9月、12月の下旬にはこの表のメンテナンスを行うと決めておくのだ。
従って四半期の間は、この表に書いてあることが最重要なのであって、それ以外で気がかりなことは、全部リスト表の方に書いてあるので、今は心配する必要は何もないという状態になる。


<続きは明日>