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情報通信白書より

先月、総務省が発行した平成17年度版『情報通信白書』をみると、ICTの現状がよくわかる。
ちなみに日本国内では、情報通信技術のことを総称して「IT」を用いるが、欧州や中南米、アジア諸国や国連では「ICT」を用いるらしい。
(Infomation & Communications Technologyの略)

今日は、白書から気になる数字を幾つかピックアップしてお届けしよう。

インターネット利用人口と人口普及率
以前ほどの爆発的な伸びはなくなったが、着実にネット人口が増えている。

・2005年末 7,948万人(62.3%)
・2004年末 7,730万人(60.6%)
・2003年末 6,942万人(54.5%)
・2002年末 5,593万人(44.0%)
・2001年末 4,708万人(37.1%)

年代別インターネット利用率(2005年末)

・6~12才  62.8%
・13~19才 90.7%
・20~29才 92.3%
・30~39才 90.5%
・40~49才 84.8%
・50~59才 65.8%
・60才以上 26.0%

60才以上は低い利用率だが、3年前の調査と比べて最も高い伸び率を示した。時間をかけて、フラットになってゆくだろう。

インターネットの端末別利用者数・比率

・パソコンのみで利用 2,106万人(26.5%)
・携帯電話、携帯端末のみで利用 1,511万人(19.0%)
・ゲーム機、TVからのみ利用 4万人(0.1%)
・パソコンと携帯電話、携帯端末両方を利用 4,204万人(52.9%)

自宅からの接続方法

・ブロードバンド 62.0%
・ISDN 18.4%
・電話回線(ダイヤルアップ) 20.4%

2001年末では6.8%しかなかったブロードバンド比率が急増し、一気にICT先進国の仲間入りをした格好。

電子メール利用率

・日本 PC 94.2%、携帯電話等 87.7%
・米国 PC 96.1%、携帯電話等 12.4%
・韓国 PC 84.8%、携帯電話等 43.1%

携帯電話によるメール活用は日本の特徴といえるだろう。

世界のインターネット利用者総数の推移

・2003年末 6億8,800万人
・2002年末 6億2,300万人
・2001年末 4億9,600万人

5年前の1998年当時、インターネット利用者の48.9%が北南米に集中していたが、2003年でアジアが逆転した。