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偉大ゾーンの三段階

先週、名古屋で講演したときの出来事。

いつものように私が、偉大ゾーンのお話しをしたら、あとから質問が飛んできた。
偉大ゾーンとは、誰もが偉大になる可能性が高いゾーンをいい、私が命名したものだ。ここを本業にしようという提案であり、そのためには、好きで得意で利益になる可能性が高い仕事だけに絞り込んでいこうという発想だ。

詳しくはこちらのバックナンバーにある↓
http://www.e-comon.co.jp/magazine_show.php?magid=80 

そのための具体的な方法論も語ったところ、経営コンサルタントとして起業したばかりの若い女性がこんな質問をくれた。

「私の場合、起業して間がないので仕事を絞り込むのは早いと思うのですがいかがですか。むしろ、いろいろな経験や知識を積むために仕事は何でもドシドシ引き受けるべきかと思います。このような段階で気をつけるべきことがあれば教えてください。」

良いご意見だと思った。

たしかに絞る前に広げなければならない。自社の強みや好みや収益の可能性については、やってみないと分からないことがほとんどだからだ。

だが、売り上げが上がるのであれば何でもやるという発想ではダメだろう。いつかはきっとナンバーワン、オンリーワンの存在になるという夢をもっていたほうが良いに決まっている。

そこで大切なことは、偉大ゾーンに到達するために三つの段階を経るということを知っておくことだ。

第一段階:拡散の段階(いろんなことを沢山経験する)
第二段階:集中の段階(偉大ゾーンに絞り込んでいく)
第三段階:突破の段階(徹底した深掘りでオンリーワンになる)

経営コンサルタントの彼女は、いま第一段階におられる。第一段階では、徹底的に顧客志向でいこう。顧客ニーズに対応するのだが、それは、
・ディスカウントニーズ(安さ)
・コンビニエンスニーズ(便利さ)
・スペシャリティニーズ(すごさ)

の三つのニーズのいずれか、または複数に対応することだ。

いきなり「スペシャリティ」の分野から入れる会社(個人)もあるだろうが、多くの場合、「ディスカウント」か「コンビニエンス」に意識を集中していくことになろう。
そしていち早く損益分岐点をクリアしてしまい、仕事を選べる第二段階に移行することを目標にしよう。