未分類

国籍不明

ある日の就寝前のひととき、私がiPodで音楽を聞きながらワインを楽しんでいると、「私もiPodが欲しい」と家人が言い出した。
上機嫌だった私はその場でamazonにアクセスし、発注完了。二日後には代金引換でiPodがもう一台我が家にやってきた。

うれしそうに開封し、iPodに音楽を組み込みながら家人はこう言った。「ホントに小さくて軽い。こういうのって日本のメーカーのお家芸よね」

私は絶句した。

家人にとっては、iPodは国産なのである。きっとソニーか松下のものだと思いこんでいるに違いない。念のために申し上げておくが、iPodは、アメリカのアップルコンピュータ社の製品である。

かつて、アメリカの人の一部がソニーはアメリカの会社だと思いこんでいたというのと同じこと。価値の高いブランドは、メッセージが世界中で共有されるため国籍を感じさせないものだ。だから家人が悪いのではなく、アップルの勝利だ。

ブランドといえば、世界中のブランド価値を評価している会社がある。インターブランドという会社だ。

インターブランド http://www.interbrand.co.jp/index.html 

1988年に英国の食品会社であるRHM社のブランド価値を資産計上するために、世界で初めてブランド価値評価を行った。以来、延べ3,500にのぼる世界中のブランド価値を評価してきているという。
毎年ブランド価値のランキングを発表しているが、iPodのアップルなど、ブランド独自のコミュニティを作り上げている企業が価値を大きく伸ばした。

アジアでは、トヨタがメルセデスやマルボロを抜きトップ10入りを果たし、お隣・韓国のサムスンが3年連続で2桁の増加率でソニーに迫っている。
その他、日本勢としてはホンダ、キャノン、任天堂、パナソニック、日産がランクインしている。

これがそのTOP100のうちの上位25社だ。

   The100 Top Brands

RANK           2004    2003
2004/2003        BLAND   BLAND
            VALUE   VALUE
$MILLIONS $MILLIONS
           
1  1 COCA-COLA      67,394   70,453
2  2 MICROSOFT      61,372   65,174
3  3 IBM         53,791   51,767
4  4 GE         44,111   42,340
5  5 INTEL        33,499   31,112
6  7 DISNEY       27,113   28,036
7  8 McDONALD’S     25,001   24,699
8  6 NOKIA        24,041   29,440
9 11 TOYOTA       22,673   20,784
10 9 MARLBORO      22,128   22,128
11 10 MERCEDES      21,331   21,371
12 12 HEWLETT-PACKARD   20,978   19,860
13 13 CITIBANK      19,071   18,571
14 15 AMERICAN EXPRESS  17,683   16,833
15 16 GILLETTE      16,723   15,978
16 17 CISCO        15,948   15,789
17 19 BMW         15,886   15,106
18 18 HONDA        14,874   15,625
19 14 FORD        14,475   17,066
20 20 SONY        12,759   13,153
21 25 SAMSUNG       12,553   10,846
22 23 PEPSI        12,066   11,777
23 21 NESCAFE       11,892   12,336
24 22 BUDWEISER      11,846   11,894
25 29 DELL        11,500   10,367

ところであなたはこの会社がどこの国かご存知?

・ノキア(携帯電話のトップメーカー)
・ネスカフェ(インスタントコーヒー)
・イケア(家具のチェーン店)
・ヤフー(インターネットポータルサイト)
・ニベア(スキンケア用品)

お知りになりたい方はこちらで調べてみよう。
 ↓
http://www.interbrand.com/best_brands_04/league_table/BGBleaguetable_final.pdf