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学ぶ組織を作ろう

今日から新しいアルバイトに出社してもらった。当然ながら仕事をやってもらうためだ。さらに当然なのは、私は彼女に仕事を頼まなければならないし、仕事のやり方を教えなければならない。当面の間は、かえって私の仕事は増えるかもしれないが、やがて仕事は加速する。

誰かに任せたい仕事があり、その仕事が収益に直結する仕事であれば、雇用と業績は正比例する。
できれば、未知の人に未知の仕事を頼むのではなく、未知の人に既知の仕事を頼みたい。

『ポスト資本主義社会』の中でドラッカーが「生産性向上のための最善の方法は、他人に教えさせることである。知識社会において生産性の向上をはかるには、組織そのものが学ぶ組織、教える組織とならなければならない」と語っているように、教える組織であり続けることが生産性向上に直結する大切な要素だろう。

教える組織とは、人が変わる組織である。人が変わるからこそ教える必要が生まれる。去年も今年も同じメンバーで同じ仕事をやるのは楽だが、生産性向上にはつながらない。

人が変わる組織とは何か。

・事業そのものが徐々に変わっていく組織
・らせん階段を上っていくようにジョブローテーション(配置転換)がある組織

である。

従業員が10名に満たない会社でも社員の配置転換が必要であるというのが私の持論だ。あらゆる可能性や適性を開発するために、社員にはドシドシ未知の仕事にチャレンジしてもらおう。

ひとつの部門や部署しか経験させずに長い年月を要すると、本当に人が動かせない組織ができあがる。
誰がどの部署に行っても仕事ができる状態を作るためには、特定の個人に依存するのではなく、仕組みと学習能力に依存する組織を作る必要があるのだ。

今日も組織のどこかで誰かが新人や後輩に教えているような環境を作っていこう。これが学ぶ組織であり、そうして育った人材こそが、コストではなく資産として計上すべき対象なのだ。