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コンピュータについて

イチロー選手は、スパイクやグラブといった道具の手入れを丹念に行うので有名だ。技を磨くのと同じように、自分がめざすパフォーマンスに最適な道具を選び、それを入念に手入れすることが一流選手のこだわりといえよう。

私たちビジネスマンにとって、道具とは何だろう。

一つは自分自身だ。

・新しい知識や技術の修得
・自らの健康や体力の増進
・より良い習慣づくり
・人格や精神力の向上

などがある。

あとの一つは、環境整備だ。

・合理的で目的的な仕事のシステム
・社内外の人間関係やコミュニケーション
・整理整頓と秩序あるオフィス環境
・家族からの理解や支援

その中から今日は、環境整備の一番めにあたる「コンピュータ」について考えてみたい。

企業や個人によっては、パソコン本体やソフトウエアは“商売道具”である場合が多い。イチロー選手にとってのスパイクやグラブと同じような意味をもつはずだ。つまり、消耗品などの経費ではなく、武器への投資だと考える必要がある。

動作が不安定なパソコンをだましだまし使っていたり、何世代も前のソフトウエアを「支障がないから」という理由だけで使い続けるのでは手抜かりがあると言えよう。

パソコンおよび、それを使ったシステムに対して適切な投資がなくては明日のビジネスはおろか、今日のビジネスにまで支障が出かねない。
少なくとも昨年度の減価償却額に相当する金額は投資にまわしたい。最近はパソコン投資に対する優遇税制もあるので、それらを存分に活用し、マシンやシステム、ソフトに投資するのだ。

そこで、個人事業者ならびに中小企業経営者に提案。

パソコンにある程度くわしい方であればあなた一人で、毎月一回程度は大型パソコンショップへ出かけよう。あなたにとって即戦力になりえるようなソフトが必ず一本や二本みつかるに違いない。意外に知られていない無名に近いソフトのなかに、あなたの知的生産を格段に進歩させる即戦力たり得るものがあるはずだ。あなたがパソコンに詳しくないのなら、誰か一人連れて行こう。

私の場合、仕事=パソコンであるため、ハードウエアやソフトウエアには投資を惜しまないように心がけている。

その中で、「このソフトウエアのおかげで仕事がなりたっている」といえそうなソフトを4本ほどご紹介しよう。これらのソフトは、友人や書物から紹介されたものもあるが、決め手となったのは、ショップでパッケージを見たから買ったものだ。

1.WZエディターver.5

 メールマガジンの発行作業と本の執筆作業にとって欠かせないスグレモノ。「がんばれ社長!」創刊時から使っているが、最近発売されたバージョン5では、アウトライン機能が格段に向上し、執筆やアイデア整理にものすごく貢献してくれている。
 
2.easy plan3

 ガントチャートでスケジュールを組むのに役立っている。エクセルで、同様のことをやったり、プロジェクトソフトにもトライしたことがあるが、これが私には最適だった。
 
3.Kacisマイノート2

 レジメ作りや講演の資料作りに役立っている。文字情報以外に、画像やエクセルの書式やグラフなど、あらゆるデータ形式をカード型データベースとして管理できるので気に入っている。
 
4.デジタル類語辞典2003 シソーラス

 文書を作る際の語彙を広め、表現力を高めるために使っている。


ある経営コンサルタントは、パームPCに自前のデータベースを組み入れ仕事の効率を図っている。あるeコマースオーナーは、10台近いパソコンを毎朝自動で立ち上げ、それらを円陣にるLANでつなげ、注文データの処理と音楽再生などを自動で行うシステムをオーダーメイドしている。
効率追求だけでなく、仕事を楽しむ知恵もシステムに組み込まれている点がユニークだ。

そこまで手が込んだシステムを考える前に、あなた自身のハードウエアとソフトウエアを定期的に更新する計画をもとう。

大型パソコンショップに出かけ、時間も費用もあまり気にせず、どんどん買っていく。無駄なソフトを買うハメになったとしても気にしてはならない。

私はある特定の仕事をするソフトを見つけるために、同時に三本の異なるソフトを買ったこともある。結局使うのは一本なのだが、パッケージを検討してもわからない。雑誌やサイトで比較検討する手もあるが、そっちの時間のほうがもったいないではないだろうか。

ネットサーフならぬショップサーフをして、あなたの道具に磨きをかけよう。