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盛岡紀行

3/19(金)の東北非凡会in 盛岡 の夜は雪だった。

幸い、翌日は好天に恵まれ、有志5名とともに市内の「先人記念館」を訪問。ここ岩手県は日本で一番大きい県であり、偉人も数多く輩出している。

新渡戸稲造、米内光政、金田一京助、原敬、野村胡堂、石川啄木、宮澤賢治など、盛岡ゆかりの先人をしのぶ展示品が一同にそろっているのだ。

先人記念館 
http://www2.city.morioka.iwate.jp/14kyoiku/senjin/senjin/

とくに時間をかけて見たのが新渡戸稲造(にとべいなぞう、1862年~1933)の資料館。
五千円札の肖像にもなり、世界的名著「武士道」の作者としても有名だ。
氏は、西洋の思想を日本に普及し、日本の思想を西洋に普及した。敬虔なクリスチャンでありながら武士道を語り、カナダ人女性と結婚して国連活動にも従事した、まさに国際人である。

その彼が友人にあてた手紙にある一節が今日の言葉。

「衆の為に努むるを生命といふなり/死とは何ごとをもせざるの意也/己を棄つるは是れ生命の始なり」。

教育者でもあった新渡戸らしい言葉であり、自らへの自戒だったのかもしれない。また氏は、「願わくは、われ太平洋の橋とならん」とその志を表現した。短い言葉ながら、渾身の思いが込められているではないか。

このように、志や理念は凝縮して表現することで、切願さを強く表現できるようになる。

「わだばゴッホになる」(棟方志功)や、「人民の、人民による、人民のための政治」(リンカーン)、「私には夢がある」(キング牧師)、草莽崛起(そうもうくっき、吉田松陰))などもそうした好例だろう。ちなみに草莽崛起とは、身分にとらわれず、志ある者が立ち上がって政治に参加せよという民主主義の原点ともいえる思想である。

あなたの思いを凝縮した言葉にしてみよう。

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<余話として・・南部美人の久慈氏>

東北非凡会に暴れん坊がやってきた。株式会社南部美人の五代目蔵元、製造部長の久慈浩介氏(31才)だ。とにかく元気が良い。それは、ビジョンと方針が明快であり、結果を出してきているからだ。

日本酒が焼酎に追い抜かれ、業界は苦戦するなか、同社は過去最高益を更新している。その秘訣を語っていただいた。

方針としては、
・炭素ろ過しないお酒
・低温管理によるフレッシュで明るい酒
・個性がありながら、完成度の高い酒
・新しい酒質の開発
・オンリーワンの酒蔵
作りをすすめている。

「入社して10年間、一回も会社を休んだことがない。風邪をひいたこともない。風邪は怠け者がひくもの」と豪語する。酒の販売先は、県内50%・県外50%であり、日本全土に特約店網を築いてきた。

今は1%しかない海外比率を20%にするのが当面の目標であり、ニューヨークの超高級和食レストラン「メグ」や、現地で評価の高いレストランには、「南部美人」がほぼ行き届いているという。そうしたレストランのオーナーやシェフ、スタッフと交流を深めつつ同社の酒のポリシーを伝えながら販売している。そうした努力が実り、この10年間で米国市場は3~4倍に伸びた。

「僕は命を削って仕事をしています。毎朝4時半に起きて5時半には出社します。どんなに忙しくても、どこに行っていてもホームページの更新は毎日欠かしたことがありません。仕事がら、酒席が多いので自分自身の健康管理に気をつけて、半年間で15キロの減量もやりました」

「酒の本質は酒粕にあらわれます。今度うちの酒蔵を見にきて下さい。そして酒粕をチェックしてほしいのです。メーカーによって、酒粕にルビーと石ほどの違いが出ますから」

そんな彼から二次会の席で「これ飲んでみてください」と注がれた南部美人の自信作、岩手の肴とマッチしてはらわたに染み入った。

南部美人 http://www.nanbubijin.co.jp/


<余話として・・俺と100冊の成功本>

「成功本を読んで成功するか?」を検証しようと毎日の様子をブログで公開している人がいる。聖幸氏(ハンドルネーム)がその人だ。

ブログの名は「俺と100冊の成功本」、メルマガも同名のタイトル。 以前に田口さん(百式)にこのブログを推奨され、時々チェックしていただけに、まさか東北非凡会に駆けつけてくれるとは望外の幸せだ。あなたにもおすすめしたい。

ブログ http://blog.zikokeihatu.com/
メルマガ http://blog.zikokeihatu.com/mailmag/

(聖幸さんは、雪のなかホテルまで送って下さいました。4/30の東北非凡会 in 青森でも再会することになっています。)