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続 ボストン・ニューヨーク記

ボストン滞在中に、ハーバード大学のエクステンションスクールで学んでいる学生のNさん(日本人女性)から次のようなメールを頂戴した。現地の学生さんの雰囲気が伝わってくるのでご紹介したい。

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いつも「がんばれ社長!」を楽しみに拝読している者です。私はハーバード大学エクステンションスクールにて、昨夏よりビジネスの勉強をしています。
歴史があり、誇り高いボストンの街を、とても気に入っています。

ハーバードビジネススクールは、有名なエリート校ですが、エクステンションスクールはもっと開かれた夜学の学校です。様々な科目があり、私の在籍しているビジネスコースでは、学生の7割は、昼間はフルタイムで働いている社会人、残りの3割が私のような留学生です。スケジュールを自由に組むことができるので、社会人は大体週に1コマ、留学生の多くは4コマの授業を受け、1~5年で卒業します。夜学とは言え、授業のレベルは非常に高いです。そして学生の熱意のすごいこと!みんな徹底的に勉強してクラスに出てくるので、少し予習の手を抜いたら、たちまち置いていかれてしまいます。私はビザの関係上、3コマまでしか取ることができないのですが、3コマ分の勉強をまじめにやっていれば、息つく暇もないほどです。とても刺激的で恵まれた環境です。

思うところあって、日本の会社から2年の休職許可をもらい、勉強をしにアメリカにやってきました。今振り返れば、会社生活のかたわら「がんばれ社長!」を読んで自分を啓発してこなければ、このようなことはできなかったと思います。とても感謝しています。ボストンは初めてでしょうか。甘くてどっしりと身の詰まったロブスターを、ぜひ楽しんでいってください。
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Nさん、ありがとう。うわさのロブスター、たしかに身が詰まっていましたが、入ったお店がよくなかったみたい・・。

さて、MITやハーバードなどエリート校で学ぶ学生たちの外見はごく普通の若者にすぎない。たしかに賢そうな顔つきはしているが、若者特有のファッションに身を包み、普通に街を歩いている。だが、Nさんのメールにあるように、学業にいどむとき、猛烈にがんばっている。なぜならそれが周囲の環境であり、みんなが人生の夢をもっているからだろう。

そういえば、高一になる私の娘に対し、多くの人が尋ねた。
「将来、何になりたいの?」

日本の高校一年生でそれに即答できる学生はどれくらいいるだろう?

娘は、はっきり決めていなかった。最初のうちは「ヘヘッ」と笑ってごまかしたり、「まだ決めてません」と答えていたが、コネチカット州で坂之上さんご夫妻に会ったときには、とうとう「○○になりたい」と回答した。その○○とは、私もはじめて聞くものだ。きっとホテルのベッドで、娘なりに真剣に考えたにちがいない。

「答えられないと恥ずかしいぞ」

このように、周りの人々が若者に向かって「何になりたいのか」と聞くことが多く、学生はそれに答えられるのが普通のようだ。だから、高校生や大学生になっても、いまだに将来何になりたいのか決まっていないような学生はいない。(少なくともエリートには)

「オレ~の目をみろ、ナンに~~も、いう~~なぁ」という演歌の歌詞があるが、それは日本の浪花節の話だ。アメリカには、こうした「黙して語らず」と言う文化は発達していない。
自分の望みを明らかにし、そのために真剣に努力する者に対して周囲は惜しみなく援助する。
自分の望みを明らかにしない者のためには、周囲は協力のしようがない。
・食べたい、食べたくない
・欲しい、欲しくない
・知っている、知っていない
・行きたい、行きたくない
は、はっきり言えなきゃダメなのだ。態度や表情で見せるものではない。

さて、エリートといえば、今回ニューヨーク滞在中の半日を利用してコネチカット州ノーウォークまで坂之上洋子さんご夫妻にお会いしに行った。グランドセントラル駅で必死の思いで二人部分のチケットを買い求め、膨大にある乗り場を間違えないようにして電車の乗り込む。乗ってからも安心できない。
今度は降りる駅を間違えないように、居眠りもできない。1時間後、無事に目的駅に到着し、懐かしい坂之上さんのお顔を駅で拝見したとき、砂漠にオアシスを発見したようだった。

ご主人のウヮンさんは、シュルンベルジェというフランス本社の石油採掘コンサルティング企業で研究開発の仕事をしている。
http://www.slb.com/ 
http://www.sphere.ad.jp/skk/ 

ご厚意によって研究所の施設内をご案内いただき、楽しくランチタイムを過ごせたのだが、彼も中国北京出身の超エリートだ。この研究所では常時200名ほどの研究員がそれぞれのテーマで研究しているが、彼は“応用数学”という分野で採掘というテーマを研究している。

私の理解したところによれば、彼はこんなことをやっている。

・彼は昨年、地底のどこに石油があるかを数学公式で表すことに成功した
・彼のその論文ひとつでも大きな業績貢献をフランス企業にしているのがだ、研究成果は企業に属すそうで、収入は増えない(どうなっている、200億円のあの人?)
・地上に地図とナビシステムがあるように、地底の構造をデータベースにしてそれを売るビジネスも始まっている

その他、興味深い遠隔コンサルティングルームやスーパーコンピュータが三台も並んでいる部屋を見学させてもらったが、凄さの程度が想像できず、「へぇ」「ほぉ」を連発するしかなかった。

<明日もつづく>