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訪中レポート

※今日の「がんばれ社長!」は、先週訪れたマカオ、珠海、上海のレポートをお届けします。サイトでは、「画像日記」も一挙に更新しましたのであわせてどうぞ。 http://www.e-comon.co.jp/

マカオが変わる

マカオといえばカジノと夜の歓楽街しかない、という印象がある。それは今でも大差がないが、来年以降、大きく変わっていくに違いない。まず手始めに、MGMやベネチアンなど、ラスベガスで著名なホテルの進出が決まっており、ベガス流のエンタテイメントの街に変貌しそうなのだ。おとなりの香港では、ディズニーランドの開業が再来年に予定され、このあたりは、一大観光スポットに変わる。今回のツアー同行者のお一人、桜井さん(ネバダ観光社長)は、真剣に中国での観光ビジネスを研究している。

だんだんよくなるほっけの太鼓

「世代を積み重ねるごとに人生が充実し、夢もふくらんできている。こんなに面白い人生はないと我ながら思っている。日本国内で同世代の方々の多くが今、大変な苦労をされているのを考えると、ほんとうに幸せ者」と語るは太陽商事の筒井社長(61才)。

日本企業の駐在員として香港に渡ったのが20年前。中国という国が好きになり、ガムシャラに仕事をして、三年前に会社を退職。商事会社を作って日中貿易の仕事をするうちに順調に業容が拡大。儲けとか収入ということを念頭においてビジネスをしない。好きで得意な仕事に特化してきたのが功を奏し、今筒井社長の頭のなかにあるのは、夢ばかり。

日本人

「サムライ精神をもった日本人にもっとたくさん来て欲しい」と語るのは、筒井社長の珠海でのパートナー、周さん(48才)。「文藝春秋」を読むのが何よりも楽しみという日本通でもあり、優しさと強さが同居した古きよき日本人が少なくなっているのを嘆く。日本人は順応性が高いせいか、最初は日本人らしさをもっていても、中国へ来ると、すぐに半分中国人になってしまう人が少なくないというのだ。郷にいれば郷に従えとはいうものの、アイデンティティを忘れずにがんばれる日本人に対する現地での期待は高い。

Tさん

東京で学校の校長先生を勤め上げ、定年退職後に珠海に渡ったTさん(63才)。氏は今、ものすごく楽しいという。珠海市内にある日本語学校の校長として赴任。毎月10万円もあれば充分にやっていけるため、日本から送金される年金が使い切れないという。日本での経験を活かして第二の人生を中国で送る日本人がもっと増えても良いのではないだろうか。定年退職後、中国へ渡って夢を実現する方法がいくらでもあるのだ。

珠海事件

9月に日中のマスコミを騒がせた珠海集団買春事件。その舞台となった二つのホテル(広東ホテル、世界会議センター)は、ともに3ヶ月の営業停止。一度ついた汚名のレッテルをはがすのはむずかしく、営業再開の道は険しいという意見も多い。ともに珠海では屈指のホテルであり、あわせて700室あったホテルが閉鎖されたことで周辺ホテルの相場は1割上昇した。
未確認情報ながら、売春を斡旋した中国人女性は極刑に処せられるとも言い、珠海の観光娯楽産業に与えた有形無形のダメージは深刻だ。風光明媚、気候温暖で日本企業の進出も多いこの都市だが、一番肩身の狭い思いで気の毒なのは、珠海に駐在する300人ほどの日本人男性の皆さんかも知れない。

珠海集団売春事件
http://news.fs.biglobe.ne.jp/international/tm030929-826709.html

珠海進成電子有限公司

過去4年、倍々ゲームで成長している同社を訪問し、幹部インタビューと工場見学をさせていただいた。携帯電話用スピーカーや音響ヘッドフォンの製造企業として大手メーカーからの受注でフル稼働生産が続く。工場労働者2,000人強、常駐日本人スタッフ5名。幹部のTさんに日本と中国でのビジネス環境の違いを尋ねたところ、「日本にいれば暗くて悲観的なニュースばかりだが、こちらでは、意欲的に成長しようという報道が多く、やる気が刺激される」という。たしかに日本のマスコミや識者と言われる人は、分別くさく日本の政治経済の問題を批判する人が多いが、このままでは、マイナス情報の大本営発表と化しかねないと私は思っている。そうならないためにもパワーあふれる企業や国とドンドン付き合ってみよう。

中国でがんばる若き女性

今回の道中でお目にかかった、異国でがんばる素晴らしい女性たちを三人ご紹介します。

・香港でペット衣料のネット通販会社を立ち上げ準備中のMさん。日本のアパレルメーカー勤務の経験を活かして香港で起業。中国国内で委託生産工場を発掘し終え、あとは日本向けにマーケティングを始めるだけの段階。孤軍奮闘に近い形でのがんばりだが、外国でしたたかに挑戦している彼女の姿に、我々一行は感動した。

・宮崎さんは、中国国内で二番目に古いゴルフ場「珠海国際ゴルフ場」の支配人。11年前、単身で中国に赴任して依頼、この地が気に入った。今年はサーズ禍や、珠海集団売春事件などふんだりけったりの一年ではあったが、日系企業を中心に固定客が多く、週末は予約なしではプレイできないほどだと言う。次回は是非、彼女とラウンドしてみたいとお願いしておいた。(練習しておこう)

・上海でお会いした日本人留学生のIさんは、22才。愛知県の親を口説くのに大変苦労したが、“三ヶ月月に一度帰国すること”を条件に上海留学に成功。中国語を学びながらも、上海にある日本語教室でのアルバイトで大忙し。外国で日本の言葉を教えるのが中学生のころからの夢だったIさんにとって、不慣れな中国語も生活環境の変化も苦労というよりは、刺激の一部に過ぎないようだ。

上海オフィス、オープンイベント

日中あわせて32名のご参加いただいた上海オフィスオープンイベントは、急きょパイプイスを補充しての満員御礼のもと開催した。私にとって一番興味深かったのは、どのような方がどんなビジネスを現地でしているのか、そしてどのような感想を中国に対して抱いているのかということ。このスペースで一概に言えることではないが、異口同音に現地にいる人ですら、上海の発展ぶりに驚きの念を禁じ得ないということ。たくさんの友人がこちらに出来て、上海は私にとってますます身近な街になったように思う。

今回のツアー同行者

太陽商事 http://www.jcdirect21.net/
百式   http://www.100shiki.com
ネバダ観光 サイト準備中