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失敗が大好きだ

「最近、朝寝坊しちゃうんですよ。これって疲れてる証拠でしょうかね?武沢さんは寝坊することありませんか?」

「ありますよ。でも寝坊するのって、疲れじゃないですよ。むしろ、心が退屈しているのでしょ。」

「えっ? 心の退屈?」

誰だって飲み過ぎた日の翌朝や、睡眠不足が続いた週末などは思いっきり寝坊するだろう。だが、大切なのは、起きる時刻の早い遅いの問題ではない。起きるときのフィーリングのほうが重要だ。

目覚めた瞬間に布団をけ飛ばし、すぐにシャワールームに駆け込むような瞬発力があるかどうかが問題なのだ。
ムリして早起きする必要はない。テンションを高くもってゆけば、自動的にそうなるのだから。

あなたの心のメーター針は、目一杯振り切れているだろうか?あなたの気持ちは正直だから、目覚めが冴えないときには、頭をシャッフルしてくれるような本を読んでメーターを振り切ってしまおう。

例えば、トム・ピーターズの『経営破壊』(TBSブリタニカ)などが良いだろう。常識で論理的・理性的になりそうなこの思考回路を、熱狂的、偏執狂的、革命的僻論に切りかえるのだ。

385ページにある「この章で学んだこと」には、次のようなチェックポイントが並んでいて楽しい。

・メーターの針を目一杯に振り切れ
・「変革」にあらずして「革命」
・「革命」にあらずして「永久革命」
・困惑するような失敗を追い求める
・気の抜けた返答はご免だ
・混乱のさなかの「集中」
・不安定状態が常態
・つねに他者とは反対の方向をめざす
・用心深くあれ━━━そうすればあなたは過去の人間となる
・突飛さに欠けるところはないか?


さらに次のページには、新しい文明を作り出すにはまずあなた自身をつくり直す必要があるとして、トムは次のような自分を作ろうと呼びかける。

・失敗が大好きになる
・行動を優先させる
・曖昧さを好む
・尊大で頑固な錯乱者をにくむ
・人々の好奇心を信頼する
・突飛なものにあこがれる
・熱っぽい言葉に愛着を覚える
・革命を好きになる

さあ、秋本番。常識を拒否し、おなじみの成功パターンも壊して、わくわくするような販売計画、成功計画を作ろう。