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中国顛末記

「常州国際中小企業商品博覧会」について


・今年で8回めの開催となるこの博覧会。広く江蘇省全域から来場者が見込め、昨年は15~20万人を動員した。だが、今年は周辺都市でのイベントが重なり、最初の二日間は昨年より少ない出足だったと市の関係者がもらしていた。それでも、年末の銀座三越のような混み具合だった。
 
・地元中国以外では、台湾や韓国企業の出展が多く、それぞれがコーナーを作っていた。だが、日本コーナーがない。日本からは、我々一行以外には一社だけが出展していた。中小企業のための博覧会なのだが、まだまだ単身で乗り込んでくる勇気の面で、他の国にくらべて日本は立ち遅れているようだ。「がんばれ日本企業!」
 
・こうしたイベントに出展する場合、来場者との商談や契約が目的となるが、市や省の政府スタッフとパイプができる効果も大きい。機会を見つけて参加されてはどうだろうか。ちなみに、今回の5日間出展の場合で、費用は一コマ3×3メートルで8万円程度だった。6コマ借りたので48万円になるが、今回はご招待いただいた。
 
・常州市と「がんばれ社長!」が正式契約
今までは口約束にて、「がんばれ社長!」の中国語翻訳の許可を与えてきた常州市政府が、このたび正式に文書で契約したいと申し出があり、合意した。
江蘇省全域に押し出していくこのサイトの目玉にしたいということだが、なりゆきに注目したい。
スタートは10月。  http://www.cticz.com.cn/index.html# 


「青島非凡会」発足

・中国初の非凡会が青島で始まった。きっかけは、青島での「がんばれ社長!」読者、森栄株式会社の栄社長の呼びかけによるもの。彼は、メルマガ創刊間もないころから、経営力を高めるために日本の「まぐまぐ」を検索し、このマガジンを見つけたという。

彼の会社では、「がんばれ社長!」を独自に中国語翻訳し、それをもとに毎週土曜日の午前、社内勉強会をしてきている。「会社が爆発的に成長できたのも、日本側からいただいた無形の財産のおかげです」と栄社長。

「青島非凡会」参加者から聞いた生の声

1.中国にはこのような横の交流会がない。縦割りの行政主導のものとか同一業界の集いならあるが、たいていは食事会がメイン。こうした会議室を使っての  交流会は初めての経験で、とても新鮮だった。

2.「がんばれ社長!」を原文で読みたいので、私はこれから日本語の勉強をするう~ん、負けてはおれない。私も中国語を勉強しよう。
  
3.奥さんと半年間一度も散歩をしない猛烈ながんばりで5億円の貿易をほぼ一人でやってきた。奥さんと別れるつもりかもしれないと噂されたほどだが、今  日は仕事を楽しみながらやる方法もあると知ってビックリしている。

4.これからの非凡会は、もっと長時間やってほしい。事前にわが社の問題点を洗い出し、非凡会で問題が解決できるような会合にしてほしい。そのために   は、土曜日終日を費やしても構わない。

5.(参加費用について尋ねたところ)200元でも400元でも構わない。
  「お金の問題ではなく、会の中味の問題だ」とのこと。お酒の勢いも手伝ってか、「1000元でもオレは参加する」という人がいた。


森栄株式会社について

・日本からデザインをもらえばすぐにサンプル品と見積りを送ってくれる会社。木製品やプラスチック成型品に強みがあり、冠婚葬祭用の製品が売上の半数を占める。97年に設立した当初は、月商一万円だったが、6年たった今、売上は2千倍になった。栄社長の誠実な人柄が最高の武器だが、社員のがんばりもすごい。

この日も社員のうち二名が原料検品のために午前6時に奥地へ飛んだ。「原料段階から検品しないと、内容が変わってしまうこともあるから。こちらでは、シビアにチェックしないとすぐに不良品が出る。」という。

取り引きの例として、ある製品は中国で492円にて作れるものが、日本の売値が6万円になっているという。栄社長は、「取引先に儲けて頂くことがうちの信用。簡単なものなら3~5%、難しいものでも8%程度のマージンしかいただかない。おかげさまで、日本側に評価されて、毎月10コンテナ程度を輸出できるようになった。」と語る。

森栄株式会社 http://www.e-mart-china.com 


中国人経営者のハングリー精神の一面

・李社長(40才)の涙。
 「僕は4年前に父を亡くすまでは、父の教えやありがたみをそれほど感じていなかった。奥地のとてもとても貧しい農村家族だったが、両親は息子の私のた めに、思いっきり働いて勉強させてくれた。父が急逝し、その後、自分が会社を興す立場になった今、私の脳裏には、いつも父がいる。父のありがたみが、 今わかった。『マイファーザー・イズ・マイゴッド』。幸いまだ私は40才です。今からもっともっとがんばって、会社をグングン成長させていきます。僕自 身も成長します。これからも定期的に青島に来て下さい。」
 
 彼の赤い目頭を見て、私ももらい泣きしそうになったが、彼のために名刺の裏に記念のことばを贈った。それを両手の手のひらで、拝むように受け取ってく れた彼の姿が忘れられない。
 私は中国人経営者のハングリーさが、決して自分自身の私利私欲だけではなく、親のためにがんばるというエネルギーがあるということを思い知ったのだ。


<明日は、中国企業の「信用」という問題について述べたあと、総括してみたいと思います。>