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上質なクリーム

●上質な生クリームほど上に浮く。その部分だけをすくって食べるとうまい。経営者も上質な人ほど上に浮く。ご本人は上に行こうとしていないのに、人材が勝手に持ち上げてくれることも多い。

●「うちは部下に恵まれない」、「ろくな社員がいない」とおなげきの方は、ご自分が上に浮いていないことを暴露しているようで恥ずかしい。

●リーダーに人間としての魅力があれば、リーダーに喜ばれるために良い仕事をしようと必死になってがんばる。要求されていない仕事まで進んで行う。リーダーが嫌いであれば、その人を喜ばせたいという気にはなれない。従って必要最小限の努力しかしない。

●人が育ちやすい会社と育ちにくい会社の違いとは、上司の人間的魅力に負うところが大きいのだ。とりわけ中小零細企業であれば、社長の人間的魅力がすべてと言えるほどだ。

●しかし、社員数も10人を越え、20人、30人となってくると社長ひとりの魅力ですべてをカバーすることはできなくなる。経営幹部や部門リーダーが必要となり、その役を担う人物の魅力や実力が要求されるようになるのだ。


●米国海軍兵学校では、ウソをつく、人をだます、人のものを盗むを規範3つの教えとし、「そうする者たちを見逃さない」という4番目の教えを加えている。「見逃さない」という表現がポイントだ。「そうさせない」のではなく、「そうする者たちを見逃さない」のだ。この表現であれば、今日からすべて自分で実行できるでのだ。

●人が育つ会社では、遅刻者に対して上司や先輩だけでなく同僚も注意する。組織の決まりごと、つまり規律に反することがあれば、役職者の立場ゆえ注意するというのではなく、誰もが注意しあう環境があるのだ。これは実にすばらしい。

●人が育ちにくい会社では、決めごとを破る社員がいても他の者が黙っている。そして社長だけが怒りをため込み、あるとき爆発する。これでは規律がうまれない。規律ある組織にするにはどうするか。その答えは一つしかない。

・・・自己規律をもった人を役職者に据える・・・

これだけだ。その結果、あなたは上質なクリームになる道が開ける。まずはあなたの自己規律を確認し、部下にどんな規律をもってほしいのかを明らかにしてみよう。