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計画合宿のすすめ

土日を利用した「計画合宿 in 名古屋」が終了した。今回は 5名の経営者が参加され、二日間にわたって計画づくりに専念していただいた。香港の旧正月休みを利用して日本に戻ってこられた U 社長は、「一度日本で参加してみたいと思っていた企画なので、ちょうど良いタイミングでした。これを機会にじっくり経営計画書を作ります」と参加を決められた。

中部・関西で活躍される経営コンサルタントの F 社長にとっては、この時期が充電期間にあたるそうだ。三年続けて参加され、学んだことを即実行される瞬発力が抜群の F さんは業績が急伸中。今回も収穫大だったそうで、早くも来年の予約までしていただいた。

愛知と長野に工場をもつワイヤーハーネス業の N 社長は、「中長期の数字計画を固めるために参加しました。ちょうど 3月決算なのでベストタイミングでした。おかげで数字がかたまりました」と白い歯を見せた。N さんはずっと以前から動かせない約束が一件入っていたため、4時間ほど講座を中座しながらも見事に計画を完成させた。

東三河地方で建材卸を営む S 社長は、「いままで我流で経営計画のようなものを作ってきたが、あまり機能していなかった。今回は本物の経営計画を作るために来ました」と語り、さくさくと計画をものにされていった。

インテリア商社を経営する O 専務は東京からの参加になる。数字計画も経営理念もすでにあるが、「とりあえず作ったという感じなので、完成度を高めて目標への思いを強くするために名古屋まで来ました」とのこと。今回、もっともたくさんの質問をされたのが O 専務であり、意気込みの高さが感じられた。

一泊二日の計画三昧とはいっても、実はそれでも時間が足りないほどである。考える時間、修正する時間、整理する時間、整合性を取る時間などを考慮したら、おそらく二泊三日でも充分とは言えない。できれば四泊か五泊でやりたいのだが、あまり長時間会社をあけるのも現実的ではない。やはり週末を利用しての一泊か二泊程度が好都合だろう。

なのであれば、未完成で終わってもよいようにしておいて、いつでもどこでも一人でも計画を作ることができるようなシステムにしたい、というのが私の理想である。経営理念づくりも経営方針づくりも五カ年数字づくりも、なるべく説明がいらない書式を開発してきた。しかもそれらを作ったあとは、クラウドで成果物を管理してもらうのが良い。合宿が終わったあとでもひとりで計画づくりができ、年がら年中経営計画書に手を入れ、実績を入力し、計画を最新に保てるシステムをそっくりお教えしよう。それではじめて経営計画書が機能するようになるのだから。そのための「計画合宿」でもある。

それを可能にするにはクラウドを使うことになる。「Evernote」 と 「ATOK Pad」と「リマインダー」(「Nozbe」などのタスク管理アプリでも可)と「Ritual」が欠かせない。初めての方にはそれらをインストールしていただく時間も設けた。

この合宿で作った様々な成果物、たとえば「経営理念」「経営方針」「五カ年計画」「単年度月別損益」「顧客創造計画」などは、すべてEvernote にアップしていただいた。これでいつでもどこでも修正・閲覧できる。「これってすごく便利ですね」と興奮気味な方も何人かおみえだった。

「計画合宿」は少人数で緩やかな雰囲気で進むので、途中で質問もしやすいようだ。

「あの、よろしいですか?」と声をかけられる。

・役員報酬を決めるうえでの目安になる基準はあるのでしょうか?
・現預金はどの程度持っていれば良いのでしょう?
・売上や利益の伸びはどの程度に設定すべきでしょう?
・利益率の高い低いを判定する基準値はなんですか?
・毎年の経費の伸びはどの程度見込むべきでしょう?
・自己資本比率を毎年高めていきたいのですが、そうした財務目標はどのように作ればよいのでしょう?
・社員のボーナスの総額を決める方法はあるのですか?
・役員賞与を払ってあげたいのですが、それを予算化するためにはどうしたら良いのでしょう?
・社員の退職を見込んだ要員計画の作り方はどうすべきでしょう
・評価表を作りたいのですが
・社員面接をやりたいのですが、どうやればよいですか?
・無借金経営にするための計画書を作りたいのですが・・・etc.

これらには、すべて明確な答えや書式があるのだ。

今回の合宿のために用意した「がんばれ!社長」オリジナルの五カ年数字計画フォーマットは、エクセルの自動計算マクロが組まれている。売上や粗利益、年間経費などの目標値を入力していくと、利益率が自動計算されるだけでなく、その一年の経営体質の強弱が点数と格付け表示されるようになっている。格付けは、「○○○」(トリプルマル、最高)から、「×××」(トリプルバツ、最悪)まで 7段階評価である。
成長性、収益性、安全性、社員満足、役員満足のすべてが満たされないことには「○○○」が取れないようにできているわけだ。

「何がいけないのでしょう、どうあがいても 5年後に「○」(シングルマル)にしかなりません」と首をかしげる人もいたが、そういう悪戦苦闘を通して本質をつかんでいく。

よろしければあなたも次回、いかがだろう。今後の「計画合宿」の予定は次の通り。

<2013年)
・5月24日(金)、5月25日(土) 名古屋開催
・8月9日(金)、10日(土)、11日(日) 東京(スペシャル合宿)
・8月23日(金)、8月24日(土) 大阪開催
・11月15日(金)、11月16日(土) 東京開催
<2014年>
・2月15日(土)、16日(日) 名古屋開催
・2月28日(金)、3月1日(土)、2日(日) 東京(スペシャル合宿)

費用:スペシャル合宿は 147,000円
二泊三日の合宿は 73,500円
定員:いずれも 8名(最少敢行人数 4名)
初めての方、ゼロベースでじっくり作り上げたい方は「スペシャル」をおすすめします。それ以外の方は短期集中の通常開催をおすすめします。
対象:経営者、後継者、自営業、士業の方

★「計画合宿」→ http://www.e-comon.co.jp/session/honki/

「スペシャル合宿」と2014年合宿はホームページを準備中です。