Best of がんばれ!社長  武沢 信行

ベストオブがんばれ社長!社長・経営者を応援する「がんばれ!社長」ベストメッセージ(メルマガ「がんばれ社長!今日のポイント」バックナンバーより選抜公開)

続・熱いゲーム業界

      2016/07/04

ヤフージャパンが上場したのは 1997年 11月のこと。売出価格 70万円だったが人気をよんで、初値は 200万円。それが 1億 6千万円まで上昇し、当時大いに話題になった。あれからヤフーは株式分割を何度か行い、当時の 1株は今で 9192株にまで増えた。今日の株価は49,000円だから単純計算すれば 4億 5千万円になったわけだ。200万円が 15年間で 4億 5千万(225倍)であるから、年率 43%のスピードで株主資産を増加させてきた。当時の店頭市場(現在のジャスダック)に株式公開したヤフーは、直前決算の売上高が 4億 1300万円、経常利益は 5000万円だった。それが今では、売上高 3322億、経常利益 1813億の巨大企業になったのだから、株主も報われたことだろう。

以下はガンホーオンラインエンターテイメント(以下、「ガンホー」の株価の推移である。(分割調整後の株価)

<2012年>
1月末  16,900円
2月末  17,870円 (「パズドラ」iOS 向け発売開始)
3月末  17,800円
4月末  18,770円
5月末  17,950円
6月末  18,290円
7月末  18,490円
8月末  23,820円
9月末  32,000円 (「パズドラ」Android 向け発売開始)
10月末  39,100円
11月末  60,300円
12月末  86,500円
<2013年>
1月末  147,000円
2月末  278,700円
3月末  396,500円
4月末  922,000円

仮に去年の今ごろ 100万円を投じて同社の株を買っておけば 50倍の5,000万円になっていた。株価 10倍を「テンバガー」と呼び投資家の夢だが、ガンホーはそれ以上のパフォーマンスをしたわけだ。それもひとえに「パズル&ドラゴンズ」、通称「パズドラ」の大ヒットのおかげである。パッケージソフトに比べてスマホアプリは外国での販売も容易で、台湾などアジア諸国での人気も高いようだ。さらには今年の暮れに「任天堂 3DS」用のソフトとしても発売が決まっている。今後ガンホーの株価はどこまで上がるか市場関係者注目の的である。

株価上昇によってガンホーの時価総額は 1兆円を突破した。あの任天堂の時価総額が 1兆 5千億円なので、それに迫る勢いなのである。ちなみにゲーム関連業界で時価総額が 1000億以上ある会社は、ネクソン 5,090億、ディーエヌエー 4,080億円、バンダイナムコ 3,840億、コナミ 3130億、グリー 2,900億円、スクエア・エニックス 1330億、コロプラ 1140億、カプコン 1080億、となっている。それを追うのがオンラインゲーム各社で、Klab(クラブ)、モブキャスト、enish、クルーズ、エイチーム、デジタルハーツなどが第二・第三のガンホーの座を狙っているわけだ。

●スマホゲームの収益モデルは大別して二つある。一つは有料ゲームをダウンロード販売する方法。仮に 1本 500円のゲームアプリを 1万本売れば 500万円の売上。そこから Apple や Google に 30%引かれ、350万円が実質の売上になる。
もうひとつの方法は無料ダウンロードさせ、ゲームを進めるうえで課金する方法。いわゆる「フリーミアム」と言われるビジネスモデルで、スマホゲームの主流は完全にこちらである。

仮に App Store で上位 10傑に入るようなアプリになれば、それだけで月商 1億円は固いといわれる。もちろん無課金のままでもゲームが進められるが、夢中になれば課金して遊びたくなるように作られている。「パズドラ」もダウンロードして遊ぶのは無料だが、やりこむうちに課金して遊びたくなるように出来ている。射幸心をあおって月額請求が過大にならないようなゲーム作りにも腐心しているゲーム各社。それでも「パズドラ」の場合、月間数十億円の売上になる。

iPhone 版 と Android版は、それぞれ国内マーケット用と国際マーケット用とがある。Klab の『ラブライブ』のように国内の萌え系ファンのために作ったアプリもあれば、最初から世界販売を目指して開発されたアプリも増えている。

またパッケージソフトと違ってオンラインゲームは比較的簡単にイベント開催できる利点もある。たとえば、「ゴールデンウィーク期間中のみ、特別なアイテムが安価で手に入ります」などというイベントである。メーカーはコストをかけずに次々にイベントやセールを行い、一本のアプリで末永く遊んでもらう工夫をするわけだ。

ゲームの質も高度化した。いかにも暇つぶし目的のゲームは相手にされない。またユーザーの声はストレートにネットに掲載されるので質の低いアプリには批評も辛らつだ。ライトユーザーからヘビーユーザーまでを満足させるゲームをコンスタントにリリースし、安定して利益を出すのは大変なことだと思う。オンラインゲーム各社の設立は大半が 2000年に入ってからであり、歴
史は浅いが今伸び盛りの産業のひとつとして注目している。

<今人気の iPhone 用 ゲームアプリ>

☆パズドラ → http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=3580
☆ラブライブ → http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=3581
☆クイズ RPG → http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=3582

LINEで送る
Pocket

あなたにおすすめの記事

 - 5.経営数字、決算、財務, 9.IT、ネット, ★ 1.テーマ別