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入院生活は多忙

入院生活も四日目になり、熱と痛みも和らぐと、ここでの生活も悪くないと思える余裕がでる。今日は入院体験について書いてみたいが、多分、仕事に役立つ話ではないのでお忙しい方は遠慮なく読み飛ばしていただきたい。

子供のころに外科手術で一度入院したことがあるが、それ以来数十年ぶりの入院となる。歯根に膿がたまってそこに菌が入り化膿したらしい。たかがそんなことで 38度 6分まで熱が出た。最初は風邪か夏バテだろうと思っていたがまったく予期せぬ理由だった。「免疫力が落ちていたのでしょう」と医師。

「目安として一週間程度の入院治療が必要です」といわれたとき私は、「もし入院を拒否するとどうなりますか?」と聞いてみた。「拒否される方もいらっしゃいますが、何も起きない可能性よりも、あなたが救急車で運ばれてくる可能性の方が高いでしょね」と言われ観念した。

入院にあたって個室を希望したのだが、空きがないそうで四人部屋に入れられることになった。最近の病室は採光もよく考えられている。どのベッドに入っても外光が入るようになっているのだ。しかもカーテンでプライベート空間がしっかり確保されており、何倍もお金を払って個室に入る理由はないかもしれない。

今回、私の相部屋の方は口腔外科、歯科、眼科の患者が入院されいている。入院の目的にもよるが、入院患者の一日というものはそれなりに忙しいということも分かった。まず、朝、昼、晩と三回の点滴がある。1回目は午前 6時、2回目は午後 2時、3回目は午後 10時からある。合計 3時間以上は点滴を打っている。そのたびに腕に針を刺す手間を省くため、針はずっと刺したままで過ごす。

午前中には外来病棟で一般患者に交じって検査や治療を受ける。パジャマ姿で病院内をウロウロするのは妙な気分だ。ベッドにもどると、定期的に看護師が巡回してきて体温や血圧を検査し、リネンの交換や食事の配膳もされる。夜は予約しておいた時間にシャワーを浴び(20分間)、9時半に消灯となる。

ヒマを持てあますと思っていたが、普段とあまり変わらないペースで一日が過ぎていく。しかも今回は全英オープンゴルフやプロ野球オールスター戦、サッカー東アジア杯、それに参院選というビッグイベントがあってテレビ番組も気になる。

消灯後もプライベート空間でテレビを見ることができる。無論、イヤホンを着用するのだが、選挙報道、サッカー、ゴルフと眠い目をこすりながら未明まで起きていた。

このままではゆっくりできる時間がまったくないし、睡眠不足で退院する羽目になりそうだ。