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誤ったマネジメント

Rewrite:2014年4月1日(火)

やってはいけないマネジメントってありますか?という質問をいただいたことがある。
「法に触れないかぎり何をやっても良い」とお答えした。とは言うものの、あまりおすすめしないマネジメントもいくつかあるので三つほど申し上げたい。

ひとつは「危機感をあおるマネジメント」である。

◇今月中にこれを完成させないと大変なことになる
◇半年以内に月商を1,000万に戻さないとリストラが必要になる

などと危機感をあおる。たまにやると効果があるが、いつもこれをやっていると社風が萎縮する。達成している部門もあるのに、あえて未達成の部門のことしか話題に取り上げないのも同様だ。

「他人(他社)との比較によるマネジメント」も考えものである。
たとえば、同業他社の、しかも自社より大手企業と比べて「うちはまだあれが出来ていない」「うちはここが問題だ」という具合に比較を持ち出されると、部下としてはどうしようもない。やがては、社員に負け犬根性を育ててしまう結果になる。他人と比べてまだまだ出来てない、という比較も同様に元気が削がれる。

「キャンペーンによるマネジメント」もあまりおすすめしない。
たとえば、決算期などにあわせて販売キャンペーンや紹介キャンペーンなどを大々的に行っている会社があるが、キャンペーンの時にあわせて成果を集中させるだけの結果におわることが多い。

経営者は何をやっても自由なのだが、効果が限定されているものや副作用の方が大きいと分かっているこれらのマネジメントについてはなるべく避けた方が良いと思われる。