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ふりしぼる

この一週間の「がんばれ社長!」のなかで、一番反響が大きかったのは、8/17号と8/20号の『ほんものの自信』だ。
女優ジュリア・ロバーツの談話や、私自身のコミッションビジネス挑戦の顛末にご興味をもっていただいたようだ。

コミッションビジネスに挑戦したことと現在とが、どのようにつながっているのかを知りたい(東京 Mさん)

私も販売の統括をしているが、その当時の武沢さんの体験談を語って欲しい(神奈川 Gさん)

私は先を読みすぎて、いつでもプラスの側面とマイナスの側面が同時に見えてしまう。迷いグセがとれないで困っている(長野 Yさん)

など多数の感想をお寄せいただいた。ロンドンで活躍する日本人女性からもメールを頂戴して驚いた。

経営コンサルタント活動を通して感じることは、社長業とはスキル(技能)開発の連続であり、そのスキルにも有形のものと無形のものとがあるということだ。

・有形のスキル・・・営業の技術やパソコン操作の技術などのように、習熟のレベルが目に見えてわかるもの。

・無形のスキル・・・自信や勇気、決断力といった習熟レベルが目に見えないもの

しかもこれらのスキルは、自らが修得していくだけでなく、部下にもそれを修得させていかなければならない。
例えば、次のようなことだ。

・自信の持ち方、持たせ方
・誇りの持ち方、持たせ方
・やる気の出し方、出させ方
・勇気の出し方、出させ方
・目標達成の仕方、させ方
・決断力の出し方、出させ方
・・・etc

会社は社長の器以上には大きくならない。よって会社全体の器を大きくしていくための最初の作業は、社長自身の器を拡大することである。
自信・誇り・勇気・やる気などといった無形のスキルは、あなたの心の内面の問題だ。内面の強さは、周囲の現象によって左右されるものであってはならない。

例えば、売上げが伸びているときには自信が湧き、売上げが低迷すると自信が無くなるというのでは本物の自信ではない。
それではまるで、「成功するまでは成功の意識がもてない」と言っているようなもので話が矛盾する。

中途はんぱに左脳が発達していると、論理的にものごとを判断し過ぎてしまう。その結果、すべての挑戦に対して失敗の計算が先に立ち、自信や勇気がもてないでいることが多いのだ。
論理的なことは結構なのだが、最後の最後は、論理を超越しなければならない。

そうした無形のスキルを発達させるための肝心な点は、「ふりしぼる」ということだ。ふりしぼるべき時にふりしぼろう。

今日はここまでとし、明日は「ふりしぼり方」をお届けする予定。