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類いまれなる積読家(つんどくか)

5/25(土)、神保町で「経営次進塾」を開催。私が話している最中
だった。突然強い揺れが襲った。最初は立ち眩みかとおもったが、
ルの最上階(10階)の横揺れはつよい。全員の表情がこわばった
1分以上経ってようやく揺れがおさまった。
(これが本当の地震塾です)と言えばよかったが、そんな余裕が私
なかったのが悔やまれる。

18時、次進塾閉会。

東京駅のレストラン街で鳥取のA社長(45)とお会いした。A社長が抱
える悩ましい相談が終了したところで、ちょうどデザートのアイス
リームとコーヒーが出た。話題は読書談義に移っていった。

「私は年100冊読書という目標を掲げて3年ぐらいになるが未だに速
読がマスターできず、目標に遠く及ばない。武沢さんは年間何冊の
を読んでいるか?また、本の選び方や読み方はどのようにしている
?」とA社長。

私はまず、A社長の本の買い方、読み方、読書量を尋ねてみた。
すると、「読む本は月に2冊前後。だが、毎月50冊程度の本を買ってい
る」という。
「は?50冊」
思わず聞き直した。

「多いときは書店で一度に20冊ほど買います。もちろん雑誌は含み
ません。気になった本は紙の本だろうが電子書籍だろうが、迷わず
います。本代なんて安いじゃないですか?50冊買ったところでせいぜ
い10万円ですもの」

「毎月50冊買って2冊読破しているとすると、48冊ずつ未読が増え一
年で576冊、十年で5,760冊。それってすごくない?」
そう驚く私に彼は平然と冗談で返した。

「今度、名刺に『積読家(つんどくか)』と入れようかと思ってます」
A社長のオフィスの地下一階には書庫があり、おびただしい蔵書がそこ
に眠っているそうだ。

学生時代、文学青年だったらしいA社長は本代がなくていつも図書館
や古書店巡りをしていたという。経営者になって金銭的余裕が出ると、
若いころの反動で本を大人買いするようになった。
私も積読量は多いと自負していたが、彼には遠く及ばない。

「そうそう、武沢さんに聞きたいことがあります。以前、速読を
われたとメルマガに書いておられたが、年間に100冊読もうとしたらや
はり速読は必須ですか?」。

速読術をマスターしておくことは大切だと思うが、年100冊といった
量的目標を掲げることが本当に必要なのかどうか、よく考えるべき
と申し上げた。

「どういうことですか?武沢さんは読書量を目標に掲げたことはな
のですか?」と彼。

<この読書談義、明日につづく>