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新元号「令和」発表を受けて

今日4月1日は全国各地で入学式や入社式が行われています。新しい
年度が始まり、季節も変わり、新元号の発表によって歴史も変わろ
としています。

ところで今日の日付、四月一日と書いて「わたぬき」と読むのを
存知ですか。
冬の間に着物に詰めた綿を旧暦4月1日になると抜いていたことから四
月一日を「わたぬき」と読み、それを性に用いる人が増えたそうです。
今でも富山県に多いと聞きました。

ちなみに八月一日は「ほずみ」と読みます。
旧暦の八月一日ころになると実った稲穂を摘み取る農家が多かった
とからそう呼ぶようになったそうです。

「わたぬき」「ほずみ」とも日本的風流を感じさせる苗字です。

そんな中、新元号『令和』が発表されました。出典は万葉集 梅の花
32首の序文です。

「天平二年正月十三日に、師(そち)の老(おきな)の宅(いへ)
萃(あつ)まりて、宴会を申(ひら)く。時に、初春(しょしゅん
の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やはら)ぎ、梅は
前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(
いご)の香(こう)を薫(かおら)す」

の一文から「令和」。
人々が美しく心寄せ合う中で文化は花開くという意味が込められて
ます。

日本の元号で「令」の文字が使われるのは初めてのことです。
「れい」の呼びを元号にするのは奈良時代の「霊亀」(れいき)以
二度目。いずれにしろ大変珍しい元号となります。出典を日本古典
求めた元号もこれが初めてだそうで、異例ずくしの元号といえます

流れを変えたい日本。
新時代を迎えるにあたっての日本人の決意を象徴する元号であると
もに、強かった「昭和」の日本を取り戻したい願いが「和」の文字
込められ、温故知新の元号になったのではないでしょうか。