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己に如かざる者を友とするなかれ

今日明日の二日間「名古屋経営計画合宿」。
今回は比較的少人数での開催になるが、それでも北海道、香川、岡山など遠方からの参加者が多く、気合いが入っている。

先日の「香港和僑会」講演でのこと。
受講者の一人がこんな質問をした。
「外国ビジネスでは日本にいる時以上に人の縁が大切になると思いますが、人脈づくりのコツや秘訣があればお聞かせください」。
それは和僑会の筒井ファウンダーに向けての質問だった。

筒井ファウンダーは論語の一節を引用した。
「己に如かざる者を友とするなかれ」(おのれにしかざるものをともとするなかれ)、つまり自分より劣った者を友にすべきではない。
自分より優れているものをもった人のところに飛び込んでいって、教えを請え。
そして自分自身も磨いて、人が集まってきてくれるような人間になれ、と説いた。

私はそのやりとりを聞きながら自分自身のことに思いを馳せた。
2000年からメルマガを配信しているが、それによって国内外に優れた友をもつことができた。
毎日発信するからそれを読むのを日課にしてくれる読者ができる。
共鳴してくれる人がネットを通じて出会ってやがて友となる。
もしメルマガを発行していなければ私の交友関係は今の10分の1か、100分の1になっていただろう。
したがって、自分のメッセージやオピニオンを発信し続けることも縁づくりのポイントではないかと思う

「我以外、皆我師」(われいがい みな わがし)という吉川英治の言葉がある。
自分以外はみんな先生だと思えば学ぶことばかりだ、という意味で使われる。
若いうちは反面教師もひっくるめて交遊関係を広めるべきだろう。
だがもう若くない者にとっては「皆我師」などとは言っておられない。
反面教師はテレビやネットにたくさんいるので、リアルの友は良友だけにしたい。
だからやっぱり結論は、「己に如かざる者を友とするなかれ」なのだろう。

さていまから合宿の準備に入る。
今日は短いが以上。
よい週末を!