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マネジメントコーチ

今、東京に来ている。百式ドットコムの田口さんのご紹介で、ある人にお会いするためだ。

その方が「今日の言葉」の大橋禅太郎さんである。

彼は、「ガズーバ! 奈落と絶頂のシリコンバレー創業記」などの作品を著すネットベンチャーだ。
シリコンバレーに渡り、ネットベンチャーを創業。バイラルマーケティング、資金調達、経営、人材活用まで、アメリカでなんでもやってきた数少ない日本人起業家だ。

その彼がガズーバを離脱後、いま日本で新しいビジネスをスタートアップしている。それがマネジメントコーチだ。

マネジメントコーチという職業は、アメリカでは一般的だが日本ではまだ馴染みがうすい。

一見すると経営コンサルタントに似ている。ただし、似てはいるが非なるものだ。

彼らは経営の専門家というより、質問のプロだ。マネジメントコーチが企業の問題発見やその解決をするわけではない。豊富な経営事例を持っているわけでもない。
目標や計画を明確にするための手法としての質問テクニックが抜群に優れているのだ。

大橋さんと田口さんとの約90分にわたるミーティングが終わりに近づいたとき、大橋さんは私に語った。

「武沢さん、今から3つだけ質問させてください。よろしいですか?」

「はい、どうぞ」

「武沢さんは、一年後どのような仕事をされていることが最高の姿だとお思いですか?」

「いきなりきましたねぇ、一年後ですか。うーん、経営コンサルタントとして日本に羽ばたいていることです。」

「2つ目の質問、武沢さんがいまおっしゃった理想を実現するために必要になるリソース(経営資源)は何ですか?」

「これこれこういうことだと思っています。」

「なるほど、最後の質問になります」

「一年後に3つの通知表を渡されるとします。ひとつは満点を取れたもの、ひとつは60点くらい、最後が5点くらい。60点の通知表をもらうとしたらそれはどのようなシナリオの場合ですか、また5点の通知表をもらう場合はどうですか?」

「これこれこうだと思います」

正直言って、彼の質問に答えることは苦しかった。的確に表現できない自分がもどかしくもあった。
つまり自分で自分の未来をあいまいにしているのだ。他人に説明するときには、あいまいな点がはっきりと浮かび上がる。

こうした分野はこれからのビジネスとして需要があるはずだ。
http://jdc.sun.co.jp:10000/developers/spf/fvs/volume_four/ohashi.html

私も研究テーマとして深めたい。定期的に東京でお会いすることにした。

六本木のアマンドでコーヒーを飲みながらの会話は、外の気温よりも熱く、楽しかった。
大橋禅太郎さんのバンド「ネットベンチャーズ」のライブが今からあるので、今日は急きょ、東京に泊まることになった。

田口さんのオフィスをお借りして、7/25号のがんばれ社長!を作っている。
(信じられないくらい快適なオフィス環境だ)

横に百式ドットコムさんがいるところで作るのは、随分緊張するものだ。