Best of がんばれ!社長  武沢 信行

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2050年の世界経済と日本

   

世界でビリオネア(億万長者)がもっとも多く住む街はニューヨークだが、それを猛追し、まもなく抜くとみられているのが香港だ。
昨年、中国返還20周年を迎えた香港は依然として経済が好調で、数パーセントの経済成長を続けている。

先週、香港から友人 U 氏 がやってきたので、東京の餃子屋にご案内した。
中華料理に飽きているであろうに、あえて中華を選んだのは、ここの餃子が滅法うまいから。

「どう?」
「うん、うまい。香港では食べられない味だ」
適度にビールが進んだころ、氏が突然、「ところで2050年の世界経済はどうなっていると思う?」と聞いてきた。
iPhoneの画面を見ているので、どうやら質問ではなく出題のようである。

2050年、つまり今から32年後の世界経済の上位10傑を当てろということらしいまず、現在の世界のトップ10を確認した。
2016年GDP10傑。(金額は10億ドル、PPP ・購買力平価基準)
以下、プライスウォーターハウスクーパース HP より。
<2016年 GDP PPP ベース>

1位:中国    (21,269)
2位:米国    (18,562)
3位:インド     (8,721)
4位:日本      (4,932)
5位:ドイツ     (3,979)
6位:ロシア     (3,745)
7位:ブラジル    (3,135)
8位:インドネシア  (3,028)
9位:英国      (2,788)
10位:フランス  (2,737)

これが PPP ベースにおける GDP の現状である。
市場為替レートの順位でも中国は2030年には米国を抜いて首位になるとみられている。
カナダ、イタリア、スペイン、オーストラリア、韓国などはいずれも20位圏内には入っている。

U 氏が言う。
「プライスウォーターの予測では、2042年までの25年間で世界経済は倍増する。しかし勢力図は変わる。2050年には、今の10傑のうち1ヶ国は入れ替わる。新たに入ってくる国を当てることと、日本は10傑に残るか残らないかを当てろ」

「へぇ、1ヶ国の入れ替わりで済むのか。半分以上入れ替わるものと思っていた」と私。
たとえば、フィリピン、タイ、ベトナム、マレーシアなどのアジア勢、エジプト、トルコ、サウジアラビアなどの中東勢、ナイジェリア、南アなどのアフリカ勢などからベスト10入りする国がいくつも現れそうな気がする。
だが実際には1ヶ国らしい。

気になるのは日本である。
アメリカに次いで世界2位の経済大国という立場はすでに過去のもの。
このままの低成長が続けば、日本がランク外に転落する可能性も捨てきれない。
餃子とビールの手を止めて真剣に考えた。

私は答えた。
「残念だが、2050年には日本はベスト10から外れる。少子高齢化の影響は避けがたいから。次に、ランクインする国だが、それは、フィリピンかナイジェリア。これは当てずっぽうな答え。え、ひとつにしろ?だったらナイジェリア」

U 氏はなにもいわず、スマホ動画を私に見せた。
2050年の GDP10傑が10位から1位まで順に発表されていく動画だ。
かなりゆっくり発表されるので、妙に口が乾く。店員を呼んでビールをおかわりした。
「おつまみメンマ、おいし」中国人店員がそういうので、それも注文した。

10位:英国(5,369、現状対比 1ランクダウン)
ほぉ、イギリスがこの位地で粘ってるんだ。

9位:ドイツ(6,138、4ランクダウン)
え、元気なドイツがここまで落ちるの

8位:日本(6,779、4ランクダウン)
4ランク落ちるとはいえ、トップ10に残っててよかった。
思わず小さくガッツポーズした。

7位:メキシコ(6,863、4ランクアップ)
え、メキシコがランクイン。まったくノーマークだった。

6位:ロシア(7,131、順位不動)
しっかりポジションをキープしている。それにしても日本が、
メキシコやロシアに抜かれるとは・・・。

5位:ブラジル(7,540、2ランクアップ)
南米全体が伸びるなか、世界でのポジションも高まる

4位:インドネシア(10,502、4ランクアップ)
ごぼう抜きで上位躍進。人口が多いし要チェック。

3位:米国(34,102、1ランクダウン)
すごく成長するが、それでも抜かれるのか

2位:インド(44,128、1ランクアップ)
ここまで大きくなるんだ

1位:中国(58,499、順位不動)
インドを3倍引き離していたが、このころは肉薄される。
いずれはこの位地にインドが。

※データ元はプライスウォーターハウスクーパース
https://www.pwc.com/jp/ja/press-room/world-in-2050-170213.html

こうして冷静にみてみると、日本が8位になることにガッツポーズなんかしておられない。
経済は人口動態的な側面もあるのでランクダウンは免れないかもしれないが、ダウン幅を小さくする努力をしていかねばならない。

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